葉山で地鎮祭
きらくなたてものやを始めてまもなく、
偶然の出会いで約20年前この場所の道路向かいで建てたたてものに見守られながら地鎮祭。
あの頃の新鮮さを思い出しつつ、
20年の経験も活かして、またこの場所を楽しみたいと思います。
ちなみに、準防火地域の狭小敷地で、3階建てをいつものとおり木組み土壁で作ります。
ところでここは料理店につき、御供物はさすがです。朝佐島から仕入れた鯛とのことです。
hidaka
燻し瓦を焼く装置の達磨窯は、耐火煉瓦と土でできてます。窯の中は夜通し約11時間薪をくべ続けて最高1,000度に達するのですが、写真のようにその薪たちの一部は、窯に寄りかかるように積まれています。ということは、約30cm向こう側で1,000度になってても、木には燃え移らないということです。燃えないどころか、窯の表面を触ってもびっくりするほど全く熱くない。瓦を焼くたび、土壁の恐るべき「断熱」性能に驚かされます。
一方で世の中に出回っている断熱材で、同じように窯を作れますでしょうか。いくら高性能であっても、恐らくあっという間に跡形もなく燃えてしまうと思います。しかも異様な悪臭と火の色を放って。(余談ですが、合板や集成材を窯の中に突っ込むと、異様な炎の光とともに、人工的な匂いがします)
しかしそんな恐るべき「断熱」性能を持ち、しかもヘンな加工しなくても身近なここそこで材料を手に入れることのできる土壁のたてものは、制度上法律上、「省エネ」じゃないという理由で年々やりづらくなっていきます。火に対してどうかという話が少々飛躍していること重々承知してますが、しかし土を上手く使えば、「省エネ」できる可能性は絶対にあるって。
hidaka