2010年6月24日
三種の葛布
カテゴリー: 八王子や邸
八王子や邸の襖は、
建主さんがお持ちだった
三種の手漉きの葛布を
貼っています。
前も申し上げたとおり、
葛布は今、機械で漉いていて、
手漉きの葛布はもう
ほとんど手に入らないとのこと。
機械漉きの葛布も
悪くはないのですが、
手漉きのものと比べると、
やはり味わいの深さは
手漉きのものには
かないません。
葛はその辺の里山に
たくさん生えていますが、
漉いてくださる人が
いなくなってしまったという
ことですね。
こんなに味わい深く、
またたいへん長持ちだというのに、
実にもったいないことです。
こうした手工芸品が
生き残れる世の中で
あってほしいと思います。