2010年12月17日
洋風も
カテゴリー: 今日のできごと
現在、ご近所にて改修工事。
築十数年のお住まいの
玄関枠がシロアリに
食われてしまったので、
その交換です。
洋風のその家には、
窓やドアの四周に
複雑な面を取った枠が
付いていたので、
いつもお願いしている建具屋さんに
限りなく面の形状を似せてもらって
それを付け直しました。
また既存の枠には
木目が見えないほど
白いペンキが塗られていたので
同じように
白色塗装をかけることを前提に
肌の白い木、ヒバで作ることに。
しかし取り付いてみると、
素地のままでも
なかなかいいじゃないですか。
ということで
何も塗らないことにしました。
伝統工法を前提としてる手前、
いつもは和の遺伝子を感じる空間を
デザインしている私ですが、
洋のデザインも
それらの技術や素材の中で
何とかなるものです。
考えてみれば明治の頃の
擬洋風建築は、
これまでお寺だったり民家だったり
を作っていた大工なり職人たちが
手がけてきたわけですからね。
その頃の職人たちに
思いを馳せながらの仕事でした。