2011年1月4日
久しぶりの我が家にて思う
カテゴリー: 今日のできごと
大晦日鎌倉を発った後、
お正月は妻の実家の滋賀県で過ごし、
今日自宅に戻ってきました。
丸4日間
すっかり家を空けた後の
室内の温度計を見ると
12℃でした。
気候の差はあれ、
いわゆる現代的な工法の家で
夜暖房を止めて迎えた朝よりも
あたたかく感じます。
(実際、手元の温度計では8〜9℃でした)
我が家のような
断熱材を入れない
木と土壁の家は、
家全体の熱貫流率が
現代工法の家よりも
数倍から10倍近く高く、
つまり熱が逃げやすいので
一般論では冬寒い、
と言われています。
だからそのような家は、
作る過程で現代工法の家より
どんなに環境負荷が低くても
環境性能面での点数が低く、
エコポイントの対象外です。
しかし、
もし熱貫流率の数値が
住宅の温熱環境に
直接反映されるのならば、
丸4日空けた家の中は、
ただでさえ気密性の低い我が家、
熱が外に逃げるところまで逃げて、
外気温に近い温度まで下がっても
おかしくはないはずです。
確かに夜、
家を今まで通りにあたためるには、
少々時間がかかりました。
また普段家に居るときも、
あまり20℃以上にはならず、
また我が家の場合、
木でできた窓の間から
隙間風が流れてくるので、
Tシャツで過ごせるほど
あたたかいとは
いえないかもしれません。
しかし今晩の
12℃という温度は、
熱貫流率という指標だけで
住宅の性能を評価することに
限界がありはしないかと
問題提起を投げかけてくれているような
気がしてなりません。
私たちはこうした現象を
発信する一方で、
木と土壁の家が
もう少しだけでも
日の目を見る日が来るように、
この分野に関する
今後の理論的な研究に
期待したいと思います。