2011年3月2日
クスノキのかべ
カテゴリー: 鎌倉た邸
衣服を納める納戸の壁に
クスノキの板を
貼ることにしました。
クスノキは
樟脳の原料になるくらいですから、
自然の防虫剤です。
この木に鋸をあてると、
強烈な匂いを発しますが、
風が通る場所で
板として佇んでいる分には、
心地よいと思えるほど
ほのかな香りが漂います。
木の表情は、
くすんだ灰色に、
変幻自在な模様が現れる
渋い‘大人’の顔。
ヒノキが色白の優等生、
スギが元気で素直な青年、
サワラが控えめな少女、
だとすれば、
クスノキは、
悪い虫を寄せ付けない、
アクの強い初老の男性
といったところでしょうか。
だとすれば、
十数年経てば私も、
クスノキになりうるのか(笑)
その頃、
爽やかな香りを発せられるよう、
精進します。