2012年1月13日
現場があたたかい理由
カテゴリー: 鎌倉手広た邸
手広た邸の居間の上に、
サンルームがあるのですが、
その部分の床を、
格子のようなスノコとしています。
熱の行き来や、
スリット状に漏れる光などをねらって
このようにしたのですが、
藤間さんから独立して
初仕事の大工の古口くん、
甲乙梁を格子の割付にしたがって
彫り込むという、
たいへん手間のかかる方法を
とりました。
この方法だとより正確に
水平に床を納めることができます。
手早い方法を考えることも
大事なことと思いますが、
よりよい方へと持っていくために
笑顔で敢えて苦労を選ぶ彼の姿勢は、
とても応援したくなります。
私だけではなく、
この現場は、
他の職人たちも含めて
彼を応援しようという
あたたかい気持ちが
溢れています。