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2012年2月21日

土はよみがえる

カテゴリー: 鎌倉小町や邸

鎌倉古民家の改修現場では、
現場を進める中で
土壁を作ることになったのですが、

その契機の一つは、
解体の際に落とした土が
たくさん出たこと。

その時に大工の北山さんが
いつも一緒に仕事されている
とてもユカイな左官屋の小山さんを
連れてきていたこともあり、

やろう!ということにしました。

ただし落とした土だけですと
バサバサしているので、
粘り気のある土を半分くらい混ぜ、

さらに荒壁土仕上げなので、
少しでもひび割れを抑えるために
これでもか、というくらいに
藁を混ぜて土を作ってもらいました。

このようにして土壁の土は、
全て、とはいかないまでも、
また元の家に戻ってくることが
できるのです。

今風に言えば、
リサイクル可能な素材
というわけですね。

そして余ったとしても、
当たり前ですがそれは
すぐさま土に還ります。

土壁は、
例え直さざるを得ないとしても、
その家で土という素材は、
物語を続けることができます。

そんな視点から見ても、
土壁はとてもおもしろいです。