風景と心地よさを高める
新年あけまして
おめでとうございます。
皆様のお正月は、
いかがだったでしょうか。
私はお正月ならではの
ゆっくり流れる時間が好きです。
私はその流れの中で、
親戚の人たちと酒を飲んだり、
音楽聴いたり本を読んだり、
テレビで駅伝やラグビーを見たり、
普段なかなか味わえない時間を
過ごさせていただきました。
とともに、
ゆっくりとした時間が
あったからこそ、
今年一年の計を
考えたりもしました。
もちろん、
伝統に学び、
身近な素材を活かして
心地よい現代の空間を
作る取り組みは、
生涯仲間たちと
続けていく所存です。
しかし昨今の社会の状況を見ていると、
やはりエネルギーに関することにも
取り組んでいく必要性を
強く感じております。
効率よくエネルギーを
使っていきたい。
自然エネルギーを
活用していきたい。
そんな思いが
募るばかりですが、
それが浸透していくためには、
デザインが果たす役割も
大きいと思うのです。
いや風景になじんだ
エネルギーの世界に
なってほしい。
例えば太陽光発電にしても、
太陽熱温水器にしても、
風力発電にしても、
それらがある風景は、
どうあるべきか。
それらを作る素材は、
近現代的なものばかりですが、
土に還る伝統的な素材と
風景の中で如何に両立させるか。
そんなことを考えながら、
エネルギーの分野に
もっと踏み込んで
考えていこうと思います。
また建築自身も、
エネルギーや
概してエネルギーを
たくさん要して作られる断熱材を
あまり投じることなく、
如何に心地よい空間を提案するか、
そのことにもっと貪欲に
取り組みたいと思います。
時代を感じつつ、
時代に翻弄されない
「美しい風景」と
「心地よさ」を得るために。
昨年から開催している
エネルギーカフェもその一環です。
それでは今年も
よろしくお願いいたします。