2015年4月1日
小舞影
カテゴリー: 鎌倉長谷ゆ邸
昨日作業が完了した
長谷ゆ邸の竹小舞。
朝仕事を始めてまもなく
作業途中に地面を見ると、
竹小舞の影が
映し出されていました。
竹小舞を下地とした土壁は、
環境とつながりが深いこと、
それも大事。
いずれ土に還ること、
それも大事、
伝統的な技術が受け継がれること、
それも大事、
しかし自分が土壁を
作り続けていきたい
いちばん大きな理由は、
楽しくて夢中で作っている間、
ふと周りを見渡すと、
こうしてハッとするほど
過程が美しいこと、
そしてその結果、
とても心地よい
居場所になること。
つまり理屈ではなく、
自分基準の感覚が、
そうさせているのだと
今日改めて思いました。
感覚でものを語ることが
どことなく軽く見られがちな
ご時世ですが、
美しい、心地よいという
数値では言い表せない感覚を
敢えて表現していこうと思います。
土壁を感覚で感じられる場が
少なくなってしまった今だからこそ、
とくにそう思います。