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2016年6月5日

電力自由化で何が変わるか、を学ぶ

カテゴリー: エネルギーカフェ

今日は今年度初回の
鎌倉エネルギーカフェ。

講師に小澤祥司さんをお招きして、
「電力自由化で何が変わるか」
というテーマでお話をいただきました。

今年3月に今年度のエネルギーカフェの
企画会議を行った際、
4月から電力自由化が始まるので、
その勉強をしてはどうかという意見があり、

「電力自由化」でネット検索したら、
以前鎌倉エネルギーカフェでお話しいただいたこともある
小澤さんの著書「電力自由化で何が変わるか」が
真っ先に出てきました。

これは頼まない手はないと思い、
お願いしたらご快諾いただき、
著書と同じテーマで
お話をいただくことになった次第です。

さてお話の内容ですが、
まず電力事業の歴史から始まり、
その後百数十年の様々な経緯を経て、
今年4月に電力自由化が始まったこと、

またその裏にある業界事情や、
私たちは今後どのように選択するべきなのか、
たいへん勉強になるお話をいただきました。

お話をお聞きして、
自由化とは言っても、
実際のところは
既存の電力会社が供給を担う構造は
ほとんど変わらず、

例えばドイツのように
ほぼ全てを再生可能エネルギー由来による
供給業者を選ぶことはできない、
ということがよく分かり、

世間もそれを知ってか知らずか、
この約2ヵ月の間で電力会社を乗り換えた方は、
ほんの一握りというのが実態のようです。

また、
携帯電話事業のように、
幾つかの民間企業がサービスや価格を競争し合って、
それらの質が上がる、ということは期待できそうもなく、

ヨーロッパの先行事例を見ていると
むしろ価格は上がる可能性すらあること、

とはいえ、
エネルギーをたくさん使ったらオトクだよ、
ということになるのも、
なんだかなあ、と思ってしまうわけです。

今日のお話を聞くかぎり、
これと言った選択の決め手は
今のところなさそうなのですが、

とはいえ、
再生可能エネルギーの導入を
積極的に行おうとする供給業者は
あるようなので、

今は不十分だったとしても、
「応援」の意味も込めて、
そうした業者を選んでいこうと思いました。

そして小澤さんのお話を聞いて、
最も多かった意見は、

 既存の電力事業に
 満足いくものがないので、
 オフグリッドを目指してみたい、

というものでした。

幸い次回のテーマは、
イオさんによる「独立電源」のお話なので、
ぜひみんないらしてください(笑)。


小澤さんと参加者の方々。

今日も遠方の方を含め、
たくさんの方々にお越しいただきました。
ありがとうございます!

今日の自慢の一品。
今日も季節感あふれた
たいへんおいしいカフェタイムでした。

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