ここだけ見ると
小田原あきさわ園加工所にて。
ここは火をたくさん使う加工所のため、
不燃材料で覆わなければならないところが
多々あったのですが、
玄関と廊下は、
いつもの木組みと土壁に
包まれた空間。
光と風の抜ける
場所となっています。
ここだけ見ると
家のようですが、
建主さんの話によると、
よく近所の方々から
「家」建てたんですね、
と声をかけられるそうです。
うれしい誤解です。
しかし働くところも
「家」のように
居心地のいい場所で
ありたいですね。
小田原あきさわ園加工所にて。
2階の厨房を仕切る建具は、
長年使われずに置いてあった
八本の古い建具。
高さが足らないので
‘ゲタ’を履かせて調整しました。
うちの実家に
こんな建具があったわけではないけど、
なつかしさを覚える姿です。
とくにガラスが
そう思わせてくれます。
昔はサッシも含め、
様々な場所で当たり前のように
目にしましたが、
今はほとんど
見なくなりました。
小田原あきさわ園加工所にて。
引き渡しに向けて、
ここだねの方たちと
床に蜜蝋ワックス掛け。
いつもは市販品の
蜜蝋ワックスを使うのですが、
今回は建主さんが
お手持ちの胡桃油と蜜蝋で
ワックスを自分で製作。
ものを見るまでは、
うまくいくかなー
と思っていましたが、
塗っている時に
おいしそうな胡桃油の香りが
香ばしくて香ばしくて、
今日ほど視覚のみでしか
表現できないことを
残念に思ったことはありません。
まさに五感に心地よい
作業でした。
これ本当に
毎回おカネをお支払いして
製作をお願いしたいほどです。
それにしても、
農に携わる方々の
自らの手で暮らしを作ろうとする姿勢に
感服します。
小田原あきさわ園加工所にて。
こちらは先週‘ご開帳’。
心地よい春の空の下で
黒壁が映えていました。
建物の中は
送り出すために、
昨日から所員たちが大掃除。
着々と
ゲンバからイエへと
移行しています。
小田原のあきさわ園加工所にて。
昨日に引き続き、
今日もみんなで大直し。
‘ここだね’が来てくれたので、
昨日よりはにぎやか、
昨日と同じ
午後現場に着くと
みんな楽しそうに
塗っていました。
そう、手を動かすって
純粋に楽しんだなあ。
そして
「私上手くなった!」の声、
私自身も連日塗って
その実感がありますが、
一日が終わり、
夕方になる頃、
自分で自分を
ほめたくなるのです。
あきさわ園加工所にて。
荒壁土がほぼほぼ乾いたので、
またみんなで鏝持って大直し。
‘みんなで’と書きましたが、
たくさん面積があるわけではないので、
一部の方に声かけて
集まる面々で塗りました。
みんな鏝持つと
自分の世界に没頭しますねー。
私もその一人。
楽しいけど
なかなか作業が進まない。
だから
没頭してしまうのです。
ここ最近
鏝を持つ機会が
かなり増えましたが、
なかなか速度が
上がらない。
そして本職の左官職人が
塗る様子を見て、
「ほえー」と
感心してしまいます。
しかし自分で手を動かしたからこそ、
「ほえー」と思う度合いがハンパない。
職人たちに対する敬意が
高まるのです。
自分で手を動かすことの意義は、
手間賃を下げる目的もありますが、
それも大いにあると思います。
今日のお昼ごはんも、
おいしかった!