下屋があると
海老名た邸にて。
畑拓さんが
撮影した写真その5。
西側道路からみた光景。
下屋があると、
五十嵐さんが
達磨窯で焼いた燻し瓦が
よく見えます。
たとえ近くで見えなくても、
五十嵐さんの瓦はよいですが、
せっかくですから
こうして一枚一枚
違う表情が見えるのは、
やはりいいなと思います。
そういえばそろそろ、
数年ぶりに達磨窯の見学会を
しようかな。
五十嵐さんが
まだまだ元気なうちに
働く姿をたくさんの人に
見ていただきたいです。
海老名た邸にて。
畑拓さんが
撮影した写真その4。
玄関廻りの
スギの建具群。
建具屋の木配りは、
その細部まで
図面に表現することが
難しいのですが、
しかし建具屋の木配りは、
間違いなく空間の質を
左右します。
とくに玄関は、
建具が重なるので、
なおさらのことです。
空間を理解し、
素晴らしい建具を作ってくれる
建具屋との出会いは、
設計屋として、
本当にありがたい
ご縁の一つです。
海老名た邸にて。
この家の外壁は
木の風合いが
透けて見える黒壁。
柿渋コートの
「すみ色」を塗った
杉板です。
この家も、
一日かがりで
建主さんご家族に
塗っていただきました。
私たちを知ってくださる
きっかけになった海老名せ邸が
焼杉板なのですが、
この色は一見すると、
焼杉板に見えます。
海老名た邸にて。
洗面所の照明も、
ワンコインライトが二つ。
下屋と上屋が取り合う部位を
ワンコインライトが
柔らかくあたたかく照らします。
そして毎朝毎晩顔を
ワンコインライトが
柔らかくあたたかく照らします。
この柔らかさ、
このあたたかさは、
白熱電球だからこそ。
だからこの光に
照らされた家、
だからこの光に
照らされた人は、
柔らかくあたたかくなると
信じ込んでいます。
やはりこの世から、
なくしてはならない。