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2009年7月25日

職人音楽隊結成か?

カテゴリー: 藤沢む邸


今日は藤沢む邸の竣工祝い。

遠い方も含め、
たくさんの職人さんに
お集まりいただきました。

職人さんたちは、
完成した家を見る機会が
なかなかないので、
こうした場をいただけること自体、
とてもありがたいことです。

‘む’さん、
こうした機会を作っていただき、
またあたたかいおもてなし、
ありがとうございます!

ところで今日は、
ちょっとした「音楽会」になりました。

まずは大工の‘こ’さん。
おもむろに‘む’さんの家の
ピアノの前に座ったと思いきや、
優雅にピアノを奏でてくれました。

いかつい見かけによらず(?)、
すごくウマいです。

次は水道屋の‘も’さん。
ジャジーな感じで決めてくれました。
さすが昔、音楽をやっていただけあります。
(ドラマーだったそうです。)

さらに‘む’さんの子どもの‘ま’くん。
バイオリンを引っ張り出してきて、
なかなか上手な演奏を
披露してくれました。

私もピアノを…、と思いましたが、
指を骨折したばかりなので断念。

しかしこれで、
いつも共に仕事している職人集団の中で、
楽器ができる人の多いことが分かりました。

今日演奏した人以外にも、
ラッパ吹ける大工がいますからね。

一度、職人音楽隊結成して
演奏会でもやりますか。

もっとも、
身内だけの宴会になりそうですが(笑)

2009年4月17日

赤い壁

カテゴリー: 藤沢む邸


今朝所用で藤沢む邸へ。

沖縄土の大津磨きのその後を
見せていただきました。

鈍く妖しく光る、
あたたかい赤色が
淡く黄色い土佐漆喰との対比の中で
静かに存在を主張しつつ、

柿渋色に染まった木組みと、
鉄錆色の硝子の枠と、
見事に調和しています。

左官屋の湯田さんによれば、
これから長い時間をかけて、
もう少し表情が変化するとのこと。

その育ちぶりがまた楽しみです。

2009年4月15日

沖縄土を磨く

カテゴリー: 藤沢む邸


先日4月9日、
居間の幅9尺の壁を
左官屋の湯田さんたちに
仕上げていただきました。

実は既に、
この部分の仕事だけ残して
‘む’さんには
入居していただいております。

なぜならここの仕上げは、
沖縄土による大津磨き。

設計段階の頃、
ちょうど‘む’さん一家が
沖縄の旅に出かけ、
帰って来られて沖縄の様子を
お話ししていただいた時の目が
とても輝いていたのと、
沖縄土のあたたかい雰囲気が
この家に合うと思い、
居間の一番目立つ壁にこの仕上げを
提案させていただいたのですが、

しかしこの仕上げは、
より繊細な仕事が求められ、
仕事の時期も、
あたたかい頃のほうが望ましいので、
この時期を待って湯田さんたちに
手をかけていただくことにしました。

さてこの仕事、
9尺×7尺の壁なので、
せいぜい2人で仕事するのかと思ったら、
仕事ぶりを覗いてみると、
何と丸1日、4人がかり。

平滑な仕上がりとするために、
下地作りも含めたら、
いかに繊細で
手間のかかる仕事か
分かります。

仕上げは、
土を磨くための特別な鏝で、
力の斑が生じないよう、
鏝をぐっと押し続けながら、
ていねいに横に滑らせ、
これを何回も何回も
繰り返します。

湯田さんたちの
その仕事ぶりは、
いつにもまして、
鬼気迫る雰囲気を
醸し出していました。

2009年3月26日

障子〜藤沢む邸にて〜

カテゴリー: 藤沢む邸


障子は、
光を柔らかく濾過し、
部屋の環境を
やさしく包んでくれるから、
好きですね。

また舞良戸と同じく、
組子の割付で
空間に表情を
与えることができます。

積極的に提案したい
日本の伝統的な
住まいの装置です。

さて藤沢む邸では、
繊細な‘和’の雰囲気よりは、
大らかな感じを出したかったので、
組子の割付を大きめに、
また組子の見付自体も6分と
かなり太めに設定しました。

2009年3月25日

居間の梁組み

カテゴリー: 藤沢む邸


五寸角のスギを
尺五寸間隔で並べることにより、
奥行感と律動感を
表現しています。

なお照明は、
‘仮設照明’のような、
ということで選んだ、
鉄製のペンダントです。

2009年3月24日

舞良戸〜藤沢む邸にて〜

カテゴリー: 藤沢む邸


階段下収納は、
舞良戸。

まず名前がいいです。

そして、
舞良桟の割付によって
表情が様々なので、
表情を出したいところには、
この建具をよく使います。

私の場合は、
写真のとおり、
細かく割り付けて、
表現することが多いですね。