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2010年3月31日

幕外れる

カテゴリー: 八王子や邸


月の始めの予報では、
今月末は暖かいと
言っていたような気がするのですが、
その暖かさはどこへやら。

なかなか気温が上がらないので、
先日塗った土壁の乾きが遅く、
ならば、ということで、
足場に架かっていたシートを
外しました。

そのおかげで、
建物の外観の様子が
分かるように。

その外観を完成させるために、
大工の中村さん
今週よりめでたくケガから復帰し、
外部仕上げの下ごしらえを
行っていました。

この家は、
雨と風と、
外気の冷気熱気から身を守るため、
木組みと土壁の上に通気層を設け、
「着物」を羽織るように、
漆喰で仕上げます。

ですので
左官職人が外観を仕上げる前に、
それなりに大工の下ごしらえが
必要となってくるのです。

どんな下ごしらえが必要かは、
追々説明していきたいと思います。

2010年3月24日

ようやく

カテゴリー: 八王子や邸

今年の冬は寒く、
竹小舞はかいたものの、
しばらく荒壁土塗りは
見合わせていたのですが、

春も深まってきたので、
今週からようやく
塗り始めることにしました。

うちのたっちゃんも、
しばらく湯田さんのもとで
‘修行中’です。

2010年3月8日

造作工事、着々と進む

カテゴリー: 八王子や邸

午後、八王子の現場へ。

本来だったら今、
竹小舞に土を塗りたいところですが、
ここのところ寒さが続き、
土が凍るといけませんので、
ここはグッとガマンして、
土塗りは見合わせ。

その代わり、
大工がバリバリと
造作工事を進めていて、
夏だったら
もう住めそうです。

サッシが入っているので、
あとは玄関戸がつけば
泥棒も入りづらくなり、
しかも竹小舞の状態では
風通しがいいので、
夏はかえって住み心地が
いいかもしれません(笑)。

しかし今は
まだ風が冷たい早春。

壁が待ち遠しいですね。

ということで今進んでいる
造作工事は以下のとおりです。

厨房と居間の間のカウンター。
1寸五分厚の、松の一枚板です。

木摺下地の壁。
竹小舞の下地も美しいですが、
木摺もいいですね。

便所の床。
椹の板で、
既に仕上がっています。

玄関の枠廻りの造作。

2010年3月1日

早三月

カテゴリー: 八王子や邸


今日から3月。

寒い寒い昨日から一転、
今日はあたたかくなるという
予報のような気がしましたが、
実際は寒かったですね。

薄着で出歩いて
失敗しました。

さて今日の午後は、
八王子や邸の現場へ。

下小屋で
造作材の下ごしらえが上がり、
大工の‘な’さんが
柿渋を塗っていました。

‘な’さんは、
他の手伝いでケガをしたと
お聞きして心配だったのですが、
ケガしたところ以外は
元気そうで何よりでした。

また今日は、
久しぶりに電車とバスで
ここへ行きました。

他人が運転する乗り物は、
時間はかかりますが、
寝ることができるのと
本が読めるので、
やはり楽ですね。

月日の速度が早い分、
たまには電車で
ゆっくり来ますか。

2010年2月19日

天井貼られる

カテゴリー: 八王子や邸


淡黄色の椹の板が
座敷の天井に貼られました。

この部屋は、
垂木と野地板を現し、
屋根勾配なりの部分と
化粧の板を貼った平らな部分が
組み合わさった天井となっています。

私の場合、
床板兼天井の場合が多く、
こうして天井に部分的にでも
化粧板を貼るのは珍しいのですが、
寝転がって
美しい椹の板を眺めるのも、
気持ちよさそうです。

2010年1月28日

にわかえつり師

カテゴリー: 八王子や邸


現在八王子で
左官屋の湯田さんが
竹小舞かきを進めているところですが、

現場で打ち合わせがてら、
所員一同現場に伺い、
竹小舞の納まりの理解と
その技術を深めようと、
一日作業体験を行いました。

やはり一日手を動かしていると、
いかに効率よく、
強く割竹を括り付けられるか、
コツが分かってきます。

何となくコツが
分かってきたところで、
夕暮れとなりました。

現場にいると、
一日が経つのが
早く感じられます。

作業の合間のお茶の時間も
湯田さんと次の仕事の話ができ、
充実感いっぱいの一日でした。

2010年1月21日

竹小舞ちゃくちゃく

カテゴリー: 八王子や邸


先週土曜日から
現場に入っている
左官屋の湯田さん、

ちゃくちゃくと
竹小舞かきを進めています。

最近自主施工が多かった
この仕事ですが、
左官屋自らが行うと、
後々自分たちが
塗りやすいようにかくんだなあ、
ということが
改めて分かりました。

ポイントは、
柱や貫の際の部分。

その部分の間隔を狭めにかけば、
際がコテの力をしっかりと
受け止めてくれるので、
その後全体の面が
塗りやすいのだそうです。

2010年1月14日

瓦工事完成

カテゴリー: 八王子や邸

今日のお昼、
瓦工事が完成。

この家は平屋なので、
瓦がよく目立ちます。

澄んだ冬の空の下で、
いぶし銀が輝いています。

現場では、
瓦を葺く金子さんをはじめ、
瓦を焼いている五十嵐さんにも
会えました。

一方、屋根の下では、
床の下貼が進行中。

このあと、
この上に根太を敷いて、
もう一枚板を貼ります。

2010年1月12日

雪に出会うと

カテゴリー: 八王子や邸


今日は一日、
八王子の現場。

午前は、
大工、電気屋と打ち合わせし、

午後は、
建て主さんと打ち合わせ。

打ち合わせしてたら、
お昼前、雪がしんしんと
降ってきました。

最初は雪、雪、
と思っていましたが、
みるみる積もるではありませんか。

これは帰るのに難儀するな、
と覚悟してたら、
午後から雨に変わり、
雪を溶かしてくれました。

よかった、よかった。

子どもの頃は、
雪が降ると大喜びしたもので、
現にうちの子どもたちも
喜ぶのですが、
今では正直、
そんなうれしくないどころか、
戸惑いや不安のほうが
先に立ちます。

そう思うようになったのは、
いつの頃からでしょうか。

2009年12月22日

八王子に瓦到着

カテゴリー: 八王子や邸

達磨窯で焼いた
五十嵐さんの瓦が
現場に届きました。

最近では、
素朴な風合いと
より高い調湿効果を期待し、
釉薬をかけずに焼いた
「古代瓦」を使うことが
多いのですが、
今回は釉薬をかけ、
一部こすり込んで焼いた瓦を
使います。

ですので少し、
艶のある仕上がりと
なっています。