三変化
藤沢ひ邸の竣工写真シリーズ。
(畑拓さん撮影)
居間の東から西を望む
三変化。
建具で光と熱を
季節ごとに調整できるようにするのは
きらくなたてものやの定番。
とくに自分の家でも
実感していますが、
居心地のよい場作りに
障子は偉大です。
藤沢ひ邸にて。
見学会では、
たくさんの子どもたちが
来てくれました。
一時は
保育園じゃないかと思うほど、
子どもたちの歓声に包まれました。
その理由の一つは、
子ども部屋の梁に
吊り下げられたハンモック。
そりゃ気持ちも
高ぶるよね(笑)。
見学会が落ち着いて
人が少なくなった頃、
陽だまりと障子紙に囲まれて
私もゆらゆらと
座ってみましたが、
本当に気持ちよかったです。
木組みの見える家は、
ブランコ、ハンモックが掛け放題というのも、
‘売り’になるでしょうか(笑)。
今日は藤沢ひ邸の
完成見学会でした。
きちんと集計できていませんが、
延べ約50名ほどの方に
お越しいただいたでしょうか。
たくさんの方に足をお運びいただき、
ありがとうございました。
今回の特徴の一つは、
竹小舞かきのときもそうでしたが、
工事中にたくさんご迷惑を
おかけしたであろう
ご近所の方々のご参加が
とても多かったことです。
長い長い工期だったにもかかわらず
本当に心温かいご近所さんに恵まれました。
その心温かさに乗じて
お隣の家を見学させていただくという(笑)、
なかなかできない経験を
させていただいたりもしましたが、
まちに開く「現代版結」のしくみの中で、
家づくりが地域の人たちを
つなぐ場の一つとして
一役買えたのかなと思うと、
とてもうれしく思いました。
そしてもう一つの特徴は、
見学会というよりも、
オーブン付の薪ストーブを囲み、
そこで様々なものを焼き、
試食会のような様相だったこと。
見学会の終了後も、
ご近所の方々を中心に‘試食会’は続き、
家を後にするときは、
これから晩ごはんだというのに
もうおなかいっぱいでしたが(笑)、
しばらくここは、
今日のように
身も心もあたためてくれる
「火」の求心力によって
まちに開いた楽しい場所に
なりそうです。
藤沢ひ邸にて。
2階の電気をまかなう
太陽光発電パネルが
バルコニーの先端に
取り付きました。
全部まかなうことは、
とてもステキなことである反面、
それだけ費用がかかるし、
なかなか勇気がいることも事実。
できる範囲で、
できることをやるということも
ステキではありませんか。
また私の場合、
防水のための納まりや
手入れのことなどを考えると、
瓦屋根の上に
太陽光発電パネルを載せるのは、
少し抵抗があるので、
それをどこにどのように付けたらいいか、
模索しているところでした。
そんな中、
木で作ったバルコニーに付ければ、
太陽光発電パネルの寿命と
だいたい同じくらいだし、
目に触れやすいので、
拭いたりする手入れもしやすいし、
いいかもしれないということで、
バルコニーの西側の一部分に腕木を出して、
そこに設置することにしました。
西日を遮る庇代わりにも
なりそうです。
藤沢ひ邸にて。
南側デッキに面して取り付いた
「きらくな網戸」。
最近の仕事では、
八割がたこのきらくな網戸を
見ることができます。
もはや細かく図面を描かなくても、
建具屋さんに、
「あそこはきらくな網戸で」と申せば、
伝わります(笑)。
今は端に寄せて
静かに佇んでいますが、
引き出すと南面の2/3が
きらくな網戸で覆われます。
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3月5日は、
藤沢ひ邸の完成見学会です。
ぜひお越しください。