窓入る
アルミの窓が
取り付けられました。
木と土の空間の中で、
機能性の割に
価格が合理的なアルミの窓を
どう納め、どう見せるかが、
私たちにとって
工夫のしどころの一つです。
荒壁土も、
おおかた乾いてきました。
今日、役所の中間検査。
(主に構造を確認する検査です)
無事終了しました。
今回その検査に先立ち、
仕方ないので、
といういい方も少し変ですが、
久しぶりに筋かいというものを
取り付けました。
いやあ、懐かしささえ覚えるほど(笑)
久しぶりに見ました。
去年までは、
限界耐力計算という方法で、
手刻みの木組みと土壁の家の
構造を評価する流れが
私の中でできつつあり、
この方法ですと、
よっぽどカゲキな家でなければ、
筋かいがなくても、
通し貫と差鴨居と土壁だけで十分、
必要な耐力を得ることができたのですが、
しかし、
去年6月の建築基準法改正以来、
詳しい理由はまたの機会に譲るとして、
限界耐力計算という方法が
事実上不可能となり、
その結果どうしても今、
1棟あたり数本ですが
筋かいを入れざるを得ないのです。
そればかりではなく、
一事が万事‘法’に振り回され、
その影響で社会的にも個人的にも、
余計な負担が増えている感があります。
さらにこの流れでは本当に、
ゲンバでなくツクエの上ばかりで物事が進み、
モノ作りの喜びを感じえない、
‘去勢された’家が大勢を占める
危惧さえ感じます。
今目の前の仕事に関しては、
今ある法律に則るしかありませんが、
しかしそれを‘仕方ない’で終わらせず、
自分たちの取り組みを
冷静に評価する一方で、
おかしいと思うことについては、
それを変えていきたいですね!
幸い、同志たちが
動き始めています!