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2017年2月27日

春寒の空の下で妄想

カテゴリー: 新築の仕事 鎌倉か邸

約7年前に建てた
稲村ガ崎のか邸にて。

点検と補修のため、
屋根のてっぺんに昇って
屋根を見下ろしたのですが、

群馬藤岡の五十嵐さんが
達磨窯で焼いた瓦の群れは

一枚一枚顔が違うからこそ、

そして年を重ねて
少しずつ少しずつ
顔を変えていくからこそ、

心をとらえるのだな、
と思いました。

五十嵐さんの焼いた瓦は
生きているのです。

この瓦を載せた家が
連なったまちなみを
作ってみたら、

どんなに美しいだろうと
春寒の空の下、
しばらく妄想しました。

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2010年8月4日

緑が増える

カテゴリー: 鎌倉か邸


鎌倉か邸に、
新たに植木が
植わりました。

鎌倉市のかなりの部分が
「風致地区」に指定され、
それにともなって
戸建住宅でも緑化が
義務付けられていて、

それで生垣と
植木を10本程度、
植えた次第です。

建主さんの予算は
増えてしまいますが、
しかし家の周りに緑が増えると
家が映えますね。

義務の有無はともかく、
一本でも二本でも、
木が植わるといいなと
思います。

ところで伺った際、
玄関先でお茶をいただきました。

青い夏空が広がり、
灼熱の太陽が
降り注ぐ日でしたが
玄関に入ったとたん、
感じるのは風ばかりで
涼しかったです。

この家は海が近いので、
風が気持ちいいですね。

2010年7月3日

風多き家

カテゴリー: 鎌倉か邸

梅雨空の下、取材のため、
久しぶりに鎌倉か邸へ。

湿気の多い日でしたが、

木と土で包まれた
空間であることに加え、
ここはとくに、
南に北に、
上に下に
窓が多い家なので、
風がよく通り、

家の中は、
さらりとした
爽やかな空気で
満ちていました。

これから庭に
木を植える予定ですが、
そうすればさらに、
心地よくなりそうです。

2010年5月13日

空と緑と黒い壁

カテゴリー: 鎌倉か邸


今朝久しぶりに、
鎌倉か邸に立ち寄りました。

背景の緑色が
ますます濃くなっていました。

こうして背景の緑が豊かだと、
漆黒の焼杉が
より引き立ちます。

生活も落ち着き始め、
これから外構工事の予定。

今度は建物の前面に
緑色が配されます。

空と緑の合間から焼杉が覗く、
そんな風景が楽しみです。

2010年4月30日

外観を望む

カテゴリー: 鎌倉か邸

外壁の仕上げは、
焼杉の煤を油で塗り固めた板張り。

建主さんを始め、
有志の方々で手作りした板です。

「手作り」に甘んじることなく、
いや、今を生きる人たちが
丹精込めて手をかけたからこそ、
伝統を踏襲し、
野趣に溢れつつも、
現代を感じさせてくれる風合い。

普通の黒色塗装では出せない、
深い味わいがあります。

また縦向き横向きに、
ところどころに配した
柿渋色の格子が
建物に表情を与えています。

階段

カテゴリー: 鎌倉か邸


北側にある階段は、
緑の景色を望むため、
また風が流れるように、
3枚の窓があります。

勾配はいつものように、
できるだけゆっくり。

また階段手すりの金物も、
いつものように錆色の鉄製です。

井桁格子

カテゴリー: 鎌倉か邸

玄関建具は、
井桁の格子。

私は井桁格子に
武士の雰囲気を
感じます。

気のせいか、
鎌倉を散策していると、
よく井桁格子を
見かけるような気がします。

ですので
鎌倉に建てる家では、
私は井桁格子を
提案することが
多いですね。

二つの玄関

カテゴリー: 鎌倉か邸


この家は、
2世帯住宅なので、
2つの玄関があります。

玄関建具のデザインは、
同じ井桁格子ですが、
土間の仕上げが異なります。

平屋のほうの玄関は、
風格のある大磯砂利洗い出し、

2階屋のほうの玄関は、
柔和な深草砂利洗い出し。

玄関を振り返ると

カテゴリー: 鎌倉か邸


2階屋の玄関を振り返ると、
井桁格子と欄間から、
光が降り注ぎます。

小じんまりしていますが、
通り土間風の、
明るい玄関です。

玄関の額縁に

カテゴリー: 鎌倉か邸


2階屋の玄関を開けると、
その先に窓があり、
窓が額縁となって、
北側の緑溢れる景色が
目に飛び込んできます。

緑の景色は、
吸い込まれて
しまいそうになりますね。