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2007年9月1日

泥の引力

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日の午後、
建て主と現場へ行きました。

現場は、
昨日から泥塗り。

左官屋さんが
泥をこね、
泥を塗っています。

すると、
どこからともなく、
うちのムスメとムスコが現われてきて、
泥こねてます(笑)。

そして、
大きなしゃもじのようなもので
泥をすくい上げて、
塗り手の左官屋さんに、
泥を渡す役。

左官屋さんがやっていると
なんてことなさそうに見えますが、
これが実はたいへん!
泥が重くて、
腰を入れないと
すくい上がりません。
また、
次から次へと左官屋さんが
「泥ちょうだい」と来るので、
始終泥をすくい上げなかればならないのです。
しまいには、
手ですくって渡してましたが…
ま、そのほうが確実ですけどね。

一方建て主は、
コテとコテ板を手にして、
自分で塗ってみることに。
初めてコテを手にしたようで、
悪戦苦闘していましたが、
何とか役割を果たしました。

今回塗った壁は、
たまたま家具で隠れてしまうところだったので、
今度は自分の書斎の壁を、
泥塗りから仕上げまで、
手直しなしで、
全部自分でやってもらいましょう。
左官屋も、そうだそうだと、
にこやかに合意。

・・・

こうして泥塗りが始まると、
現場はにぎやか。

とくに子どもたちが、
現場になみなみならぬ
興味を持つようになりました。

泥の引力は強い。

2007年8月31日

夏の終わりに泥塗り始まる

カテゴリー: 鎌倉く邸


昨日竹小舞が終わり、
今日から泥塗り。

1階の電気配線が終わったところから、
塗り始めました。

塗ったところは、
光を透かす格子から
急に‘壁’になったので、
ぐっと空間らしくなりました。

私はといえば、
連日電気屋と、
配線の打ち合わせ。

この段階で、
電気屋と密な対話が必要なのは、
伝統構法ならでは。

‘懐’がないところを
配線しなければならず、
一方で、
左官屋さんがすぐさま
‘追いかけてくる’ので、
電気屋さん、
たいへんです。

2007年8月30日

小舞お仕舞

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日の午前は、
建て主が休みをとり、
竹小舞かきの体験。

左官屋の湯田さんに、
ていねいに教えていただきながら、
また二人で何だか楽しそうに会話しながら、
手を動かしてました。

そして午前中に壁一枚完了!
ということは、
これが残った最後の壁なので、
竹小舞作業が全て完了!

上棟に引き続き、
建て主に、
仕事の一つの区切りを
〆ていただきました。

建て主さんの熱意と好奇心はもとより、
こうした機会を作っていただく
温かい職人さんたちにも、感謝!です。

そのあと午後さっそく、
左官屋さんは、泥塗りの準備に入りました。

さあ、明日から泥塗りだ。

2007年8月29日

追っかけハイセン

カテゴリー: 鎌倉く邸


竹小舞が
9合目まで達しました。

その竹小舞を
縫うように、
電気屋さんが、
配線を進めています。

壁も天井も、
真壁のこの家は、
‘懐’が少なく、
また、
「ここを通したらいけない」
という場所が多々あるので、
電気屋さん、
たいへんです。

ところで電気屋さん、
穴を開けるだけではなく、
見てたら
大工仕事の腕も
なかなかのもの。

電気の下地が必要と感じたら、
自ら鋸と鑿を持って、
さくさくと木を加工し、
こしらえていました。

2007年8月28日

伝えたいえがお

カテゴリー: 鎌倉く邸

およそ1ヵ月前の上棟
祭りのようなあの日は、
なんだかもう、
遠い昔のできごとか、
夢のよう。

さて、この日の夕刻、
最後に槌音を響かせたのは、
我が友人でもある建て主。

出会って以来、
これまで見た中で
最高の笑顔で、
槌を振り、
上棟を喜ぶ。

この笑顔を、
これからも、
伝えていきたい。

2007年8月27日

借景

カテゴリー: 鎌倉く邸


相変わらず暑いですが、
気のせいか、
少し風が涼しくなりました。

今日の現場は、
大工、左官屋、電気屋。
引き続き活気を帯びています。

竹小舞のほうは、
2階がほぼ終わり、
1階も1/3まで達しました。

窓が入り、
壁の下地ができてくると、
空間の様子が
なんとなく見えてきます。

さて写真は、
洗面所のハメゴロシの
‘クモリ’ガラスが入るところ。
光を取り込むとともに、
お隣の家の
ちょうど緑豊かな風景がぼんやりと
切り取られることとなります。

借景。
自分の敷地だけではなく、
周りも生かしながら空間を考えると、
なお楽しいものになると思います。

2007年8月23日

このままでいい

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日は、
雨が降ったり
晴れたり曇ったりと、
天気が忙しい。

さて現場のほうは、
着々と竹小舞かきが進んでいます。

写真は、
小屋の部分の竹小舞。

何度もここで書いてますが、
このままでいい、
と思ってしまいます。

とくに暑い夏は。

2007年8月22日

天と地と

カテゴリー: 鎌倉く邸

今日も現場は賑やか。
大工、左官、板金、屋根の職人たち。

家の中では、
引き続き竹小舞。

家の足元では、
パンチングメタルを加工した
防鼠材の取付。
ネコ土台の隙間や
壁用の通気口から、
ネズミや大きな虫が、
入らないようにします。

家のてっぺんでは、
棟まわりの瓦の設置。
棟面土瓦を据えたうえ、
熨斗瓦を重ね、
丸瓦でてっぺんを
おさえます。

そして鬼瓦が、
所定の位置に、
座りました。

2007年8月21日

竹小舞始動

カテゴリー: 鎌倉く邸


左官屋さん4人の手で、
竹小舞かきが始まりました。

見ているとさすが、
仕事の要領がとてもいいです。
サクサクと仕事が進みます。

つい先日、
自分たちでかいてみただけに、
その見事さが
よく分かります。

一度自分たちで
やってみることを勧める
理由の一つです。

竹小舞は、
風と影が気持ちいい。

夏向きの仕事ですね。

2007年8月20日

竹が来る

カテゴリー: 鎌倉く邸


盆休みが明け、
今日から本格的に、
現場再開!

大工、左官屋、電気屋…、
とさっそく賑やかです。

とくに今日は、
竹がやって来ました。

今日からしばらく、
竹小舞作業が続きます。