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2007年8月10日

切り取られた風景

カテゴリー: 鎌倉く邸


昨日サッシが入り、
順次大工の手で、
取り付けられています。

その一つ、
写真のサッシは、
書斎の机の前の窓。

座ったときちょうど、
北側の柔らかい光とともに、
この切り取られた風景を
楽しむことができます。

間近の字を追いかけ、
目が疲れたときに、
遠くを思うように。

2007年8月9日

あついろ

カテゴリー: 鎌倉く邸


何ら混じり気のない、
青い青い夏の空の下、
鈍く妖しく光る燻し銀。

いかにも今日は、
アツそうな
色をしている。

今日の現場は、
大工をはじめ、
板金屋、
硝子屋、
電気屋、と、
現場もアツい日。

しかし、
アツいけれど、
流れる風の
心地よい日でした。

2007年8月7日

陽と影

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日も、
陽と影の
濃い一日でした。

今日は午前中、
誰も居ない現場で
一人、面戸の柿渋塗り。

2007年8月6日

繰り返しの先にあるもの

カテゴリー: 鎌倉く邸


鎌倉く邸の
同じ間隔で連続する垂木。

この律動的な意匠が好きです。

そして、
鏡に鏡を当てたときに見える、
永遠の循環に吸い込まれるような感覚。

いつだったか、
古い日本の寺を見に行ったときにも、
この単純明快な意匠に、
心奪われたことがあります。

 朝、

 花、

 飯、

 脈、

 息、

 季節―

永遠の循環の先に見える光。

私は潜在的に、
これを求めているのでしょうか。

2007年8月3日

やさしい銀色

カテゴリー: 鎌倉く邸


瓦葺きの仕事が
着々と進んでおります。

釉薬を塗らず、
達磨窯で焼いた
燻し銀の世界が
広がってきました。

一枚一枚の色もさることながら、
それぞれが違う表情を持っていて、
彼らの集積が
一つの形を成すことによって、
点描のような、
やさしい印象を醸し出しています。

この瓦、
機能面でも色々ありますが、
(これについてはまた後ほど)
何よりもまず、
焼き人、五十嵐さんの
人柄がにじみ出ている
このやさしい銀色が、
好きだなあ。

一枚一枚形も微妙に違うから、
葺く人を選びますけどね(笑)。

そういえばこの瓦を葺く金子さん、
会う度のあいさつが、
とても気持ちのよい方です。

2007年8月2日

鬼瓦が来た

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日、
五十嵐さんの瓦の
第2便が届きました。

その中に、
棟に載せる
鬼瓦二つ。

恐いけど
少し愛嬌のあるその顔は、
家の一番高いところで、
しっかりと
この家を護ってくれそうです。

それともう一つ、
便の中に、
瓦で作った
建主の表札が入っておりました。

五十嵐さんの心遣い、
本当にうれしいですね。

2007年8月1日

木格子屋根?

カテゴリー: 鎌倉く邸


藤岡の五十嵐さんが、
達磨窯で焼いた瓦を
屋根に載せるための
下地がほぼ出来上がりました。

五十嵐さんからご紹介いただいた
屋根屋の金子さんと、
あれこれ話し合ってこの下地に。

今回、瓦桟を受ける流れ桟を、
通常は左官壁の下地に使う、
木ずり板を使いました。

七寸八分間隔に並ぶ五分厚の瓦残と、
九寸間隔に並ぶ二分三厘厚の流れ桟、
さながら木格子屋根です。

これはこれでなかなか…、
と思っているのも束の間、
早速、軒先瓦と袖瓦が、
瓦桟に沿って、並び始めていました。

そういえばこの下地を見て、
いつだったかどこかで、
「瓦桟に使う木は、
外材よりも国産材の方がうんと長く持つんだ。」
と、そのときの屋根屋が言っていたのを、
思い出しました。

2007年7月31日

カミサマの仕業には逆らえない

カテゴリー: 鎌倉く邸


昨日は、
雷鳴轟く大雨。

そのため、
今朝現場を見てみると、
基礎にくるぶしくらいまで水が溜まり、
午前中図面を引く予定だった私は、
バケツ持って急きょ汲み出し作業。

作業当初、
なかなか水嵩が減らないので、
途方に暮れましたが、
やはり苦労は報われる、
お昼には目途が立ちました。

いやいやおかげさまで、
思いがけず、
腹筋と背筋が鍛えられました。

ところで昨日のカミナリ、
自宅で仕事をしていたら、
ピカッと光って
ドカンと鳴る音の間がとても短かく、
また工事現場が高台にあるので、
ちょっと嫌な予感がして
慌てて藤間さんに電話しました。
するとやはり、
現場から100mも離れていない場所に、
大きなカミナリが落ちたそうで、
その影響で、
どうも枝分かれしたカミナリが
こちらへ来たらしく、
雨が降ってきて野地板の養生をしようとするため、
屋根に登っていた藤間さんたちは、
ビリビリと感じるものがあったようです。

もちろん藤間さんたちは、
慌てて作業を中止し、地面に降りました。

カミナリの落ちた場所が、
工事現場よりも低い場所だったので、
カミサマが一歩間違えていたら、と思うと、
ゾッとします。
カミサマ、間違えてくれなくてよかった…

2007年7月28日

何の字?

カテゴリー: 鎌倉く邸


棟木と垂木と空。

これは、
何かの文字にも、
見える。

2007年7月27日

野地板がほぼ終わる

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日夕方、
現場に立ち寄ったら、
野地板がほぼ貼り終えていました。

昨日今日と、
応援の大工が二人来てくれているので、
やっぱり早いですね。

なお、
きらくなたてものやの場合、
原則として野地板を二重に貼ります。
まずは天井の仕上材を兼ねた厚板、
(サワラを使うことが多いです)
次に3cmの通気層があり、
その上にまた野地板。