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2007年9月17日

これが職人

カテゴリー: 鎌倉く邸


一昨日に引き続き、
吉岡木材さんの一角で、
焼杉作業。

今日は、
9月とは思えない暑い陽射しの下、
建て主と私の家族とともに、
前回に引き続きKBさん、
遠いところからHKさん、
自転車で30分かけてSDさん、

そしてななんと、
左官屋の湯田(兄)さん三宅さん、
大工の古口くんが、
‘休日出勤’で
駆けつけてくれました!

おかげさまで、
焼き作業:120〜130枚(バーナー2台で)
洗い作業:180枚
完成(柿渋塗り):約90枚
の作業を行いました。

皆さん、すばらしい!の一言。

そして今回はなんといっても、
鎌倉く邸の現場に関わっている職人さんたち。

来ていただけるだけでも
たいへんうれしいのですが、
今回、同じ仕事を職人さんと共有して改めて、
職人はすばらしい!と思いました。

まずは、呑み込みが早い!
初めてだというのに、
すぐにそうとは思わせない働きぶり。

そして要領がいい!
いかに仕事の効率を高めるか、ということを
常に考えていますね。

例えば、
洗いの作業を開始して間もなく、
敷地の中をプラプラ歩いているな、と思ったら、
おもむろに,
脚立と足場用の長い鉄板を見つけてきて、
なるべく身体に負荷がかからないように
即席で安定した‘作業台’を2台作り、
涼しい顔で作業を再開しました。

彼らからしてみれば、
常に身体を動かしている中で
自然に染み付いた意識なのでしょう。

人数に対して、
これほどたくさんの仕事量をこなせたのは、
もちろんみんなが頑張ったからでもありますが、
こうした意識によるところも
大きかったのではないかと思います。

優れた職人というのは、
‘技’だけではない、ということですね。
段取りの大切さを、
改めて認識しました。

2007年9月15日

炎ふたたび

カテゴリー: 鎌倉く邸


鎌倉く邸の
外壁の仕上げは、
焼杉洗い板。

長さ4mの板を260枚
長さ3mの板を130枚
使うのですが、
板を焼いて洗う作業は、
自主施工。

去年、およそ7ヵ月間かけて
杉板を焼いたのに引き続いての、
焼杉作業です。

場所は去年と同じ、吉岡木材さん。

去年、共に汗を流した方々が
お手伝いにかけつけてくださったので、
うれしい、なつかしい、
まるで去年への「時間旅行」でした。

SZさんKWさん、YSOさん、STさん、
KBさん、KBさん、ありがとうございます!

そして皆さん、
作業内容を心得ているので、
作業は実に順調!

ちゃんと数えていませんが、
バーナー2台で、
140〜150枚焼いたんじゃないかなあ。

さあ、次回はあさって!

2007年9月13日

止まる響きと止まらぬ響き

カテゴリー: 鎌倉く邸


葦と漆喰が奏でる天井が、
できてきました。

四本の間渡し竹に
細かい間隔で葦を括りつけ、
その上から、
漆喰を落して仕上げます。

これは、昔ながらの
「ヒビキドメ」という、
上階の音をなるべく下階に伝えない
天井を作る手法が
ヒントとなっています。

なお漆喰は、
真白とせず、
土佐漆喰を混ぜて、
少し黄色を帯びたものにしました。

葦の色と同調して、
いい感じです。

しかし漆喰のほうは
将来少しずつ白くなり、
葦も風化して
褐色になってくるので、
時とともに対比が表れ、
‘味’が出てくることと
思います。

さあ、この天井、
何て名付けよう。

2007年9月11日

葦と白

カテゴリー: 鎌倉く邸


ここ数日、左官屋の湯田さんと
幾たびも対話を重ねることにより、
天井の意匠を決めました。

葦と漆喰と左官の技で、
白波の川のような天井が、
もうすぐ生まれそうです。

現場での対話の中から
生まれる意匠は楽しい。

職人さんたちのほうも、
いつもよりもいっそう熱心に、
仕事に取り組んでいるように、
見えます。

2007年9月10日

裏を返す

カテゴリー: 鎌倉く邸


家の中から塗った泥が、
だいたい固まってきたので、
泥に砂を混ぜ、
外側から、
裏返し塗りが始まりました。

これで美しい竹小舞が、
完全に泥の中に、
埋もれることになります。

さみしいですが、
仕方ないですね。

一方でだんだんと、
家が家らしく、
なっていきます。

2007年9月8日

壁塗りお手伝いし隊!

カテゴリー: 鎌倉く邸


先週に引き続き、
左官屋さんご好意で、
「壁塗りお手伝いし隊」開催!

建て主と有志1名、
そして子どもたちが参加しました。

泥と子どもの組み合わせは、
とっても賑やか。

すみませんねえ本当に、職人さん。
しかし皆さん、あたたかく、
子どもたちの相手をしてくれました。

子どもたちにとって、
泥に触れ、職人と交流した
この日の思い出が、
将来、何かにつながってくれれば、
と思います。

一方建て主は。
駆けずり回る子どもたちをよそに、
一心に壁塗り。

やはり先週より今日、
だいぶうまくなりました。

2007年9月7日

台風一過

カテゴリー: 鎌倉く邸


夜中、
轟音響く風と、
叩きつける雨。

朝心配で現場を見に行きましたが、
やはり建物の中に
雨が吹き込んではいたものの、
基礎が‘プール’になった以外は、
基本的にはあまり影響はなく、
ホッとしました。

とはいえ、
基礎の‘プール’から
水をかき出さなければならず、
午後は大工2名と私、
途中からうちのヨメと
建て主の奥さんも加わって作業。

水のかき出し作業は、
足に腰にシンドくて、
正直気の乗らない作業ですが、
こうしてにぎやかだと、
気も晴れるというものです。

そしておやつの時間、
奥さんお手製の美味しいプリンを
みんなでいただきました。

おっ、太陽が見えてきた。

2007年9月6日

竹は外、木ずりは中

カテゴリー: 鎌倉く邸


竹小舞に
泥が塗られていく一方で、
2階の間仕切りの
下地となる木ずりが、
打ち付けられていきます。

この家は、
構造上の理由もあって、
2階の間仕切りは、
木ずり下地なのです。

木ずりは、
幅36㎜、厚さ7㎜と、
非常に細かい材、
これを小刻みに
釘で止めていかなければならないので、
大工さんはたいへんですが、
石膏ボードと違って、
ゴミがでないのがいい!

竹小舞と同じく、
下地の状態でも
美しいです。

さて、これから台風だ。

2007年9月3日

泥塗り順調

カテゴリー: 鎌倉く邸


1階の壁の泥塗りが、
順調に進んでいます。

裏から見ると、
泥がむにゅっと、
点描のように
はみ出ていて、
これはこれで、
意匠の一つとして、
考えられます。

しかしこの部分は、
あとで、
‘裏返し塗’を行い、
一面泥壁となります。

たっぷり塗り厚を確保すれば、
それだけ室内の環境も、
過ごしやすくなりますからね。

にわか柿渋職人

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日の午後、私は、
大工、左官屋さんに混じって、
現場で造作材の柿渋塗り。
枠材を中心に塗りました。

塗るだけではなく、
塗ることで、
材の確認にもなります。

柿渋を塗る意味の
一つといえますね。