木ずりの壁が土壁に@手広た邸111004
手広た邸では、
2階木ずり下地の壁が
ほとんど土で覆われ、
部屋が部屋らしく
なっていっております。
大工が壁の下地となる木ずりを
打ち付けています。
これに左官屋さんが
一度中塗り土で下塗りをして、
そのうえに仕上げ塗りを行います。
竹小舞が下地の場合は、
壁に泥が塗りこまれるのに対し、
木ずりの場合は、
壁の中に空洞ができるので、
壁の重量が軽くなります。
ですので2階間仕切りは、
軽い木ずりを
下地にしています。
こちらも竹小舞と同様、
塗り込んでしまうのが
もったいないと思ってしまうのですが、
明日から左官屋さんが
下塗りを行う予定です。
午後現場に行くと、
建主さんが一人黙々と、
外壁用の板を塗っていました。
今回塗っているのは、
柿渋コートの
古代色とくろ色を
一対一で混ぜたものです。
当初焼杉を予定していたのですが、
今回15㎜厚の板を縦に貼るため、
焼いてしまうと
本実加工された
板と板の取り合いの部分が
ボロボロになってしまうので、
それに似た色を
施すことにしました。
これならば
現場でも作業が
できますしね。
現場で焼杉作業を
やってみたいものですが、
しかし近所の人たち
みんな119通報しそう…
洗濯物も
汚してしまいますからね。
やはり焼杉作業は、
広い場所が必要です。
今週初めまでは、
葉山と邸の貫伏・斑直し、
そして昨日からは、
手広た邸にて、
貫伏・斑直しが
始まりました。
※土壁の工程は、
コチラを参照!
帯状に見えていた木の貫が
隠れて全面土壁になるので、
空間の様子が
次第に分かるようになってきます。
手広た邸にて。
荒壁土はおおかた乾き、
2階間仕切り壁の下地は、
木ずりの打ち付けを
待つのみとなりました。
季節が進むにつれ、
次第に空間が
仕切られ始めていきます。
現場はしばらく、
大工+左官という
賑やかな日々が
続いております。
しかし裏返し塗りも
ほぼ終わり。
これが終われば、
またしばらく
大工だけの日々です。
しばらく竹小舞の状態だったのですが、
ついに荒壁土が塗られ始めました。
竹小舞自体美しいし、
夏だったら竹小舞だけでも
過ごせそうだったのですが(笑)、
こればかりは仕方ありません。
次はまた、
美しい壁の状態を
心待ちにしたいと思います。
中間検査時の
手広た邸にて。
竹小舞は、
漏れる光が美しいですね。
何度もこの場で
つぶやいておりますが、
数日後泥の中に埋まるのが
勿体ないです。
願わくば
このままでいてほしいと
思うのですが、
このままだと家が
できあがりませんので、
仕方ありません。
ところで検査のほうは、
泥が塗られて
初めて検査済証が発行されるので、
検査済証はしばらくお預けです。
今日は手広た邸の中間検査。
今日はもう一つ、
鎌倉た邸の完了検査の日でもあったので、
検査三昧の日でした。
どちらも鎌倉市のため、
場所を変えて
同じ検査官と遭遇という日も、
なかなか珍しいです。
さて、工事現場には、
建築基準法で定められた
「お知らせ看板」を掲示する
必要がありまして、
こうした検査時に、
看板の有無も
チェック項目の一つです。
元々「お知らせ看板」は、
私が端材を集めて作る場合が
多かったのですが、
今回は大工の手元が、
余った板とはいえ
無地の部分を選んで製作。
だんだんエスカレート
してきております(笑)