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2011年7月23日

瓦葺き再開@手広た邸110723-3

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

しばらく屋根は、
瓦を上げて積んである状態だったのですが、
今日は久しぶりに金子さんが来て、
屋根を葺いていました。

屋根屋の金子さんは、
今とても忙しいようで、
震災の影響も
少なからずあるようです。

最近では
瓦を瓦桟に釘や銅線などで
留めることが多いですが、

昔は載せているだけですから、
家が激しく揺すられると、
瓦が落ちてしまいます。

だから屋根屋さんは、
その補修に追われて
忙しくなるのです。

こうしたことから
大きな地震が来るたび、
瓦は敬遠される傾向にあるのですが、

しかし少なくとも
私が暮らす地域では、
雨や風、暑さ寒さから
家を守るためには、
素材も下地も
呼吸をする瓦が
最も適していると
考えています。

確かに屋根が軽ければ、
地震に対しては有利ですが、

気候風土に適した瓦を前提に
家の構造を考えるという発想も
ありなのではないかと思います。

とくに太陽が照りつける
暑いこの時期、
ぜひ瓦屋根の下で暮らす心地よさを
感じてもらいたいですね。

2階の床板貼り始まる@手広た邸110723-2

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

竹小舞が終わる一方、
大工は2階の床板を
貼り始めました。

独立して初仕事の杏工匠、
すこぶる順調、
燃えていますね。

なお今回2階の床板は、
スギ板です。

スギの床板は実に久しぶり、
ピスカリア以来かな?

竹小舞終わる@手広た邸110723-1

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

今日所用で現場に行ったら、
すっかり竹小舞かきが
終わっていました。

作業の日数は、
十日ほどでしょうか。

はや〜。

竹小舞の状態で
特に好きな箇所は、
妻面の三角形の部分。

芸術的ですらあります。

しばらくしたらこれがすべて泥で
塗りこめられてしまいますので、

楽しむのは今しかないですね。

2011年7月12日

1階床捨貼+竹小舞始まる@手広た邸110712

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

手広た邸では、
大工が1階床の
捨て貼りを進めています。

土台・大引の間に、
厚さ38㎜の板を
朝鮮貼りのように
落とし込んでいます。

これが床下断熱の役割を担いつつ、
畳敷きの下地となり、
床暖房の下地となり、
仕上げに貼る板の下地となります。

下地なので38㎜厚の板は
B級品を取り寄せているのですが、
下地、とはいえ、
板の状況によっては
これで仕上げでも
いいくらいですね(笑)

今週から
左官屋さんが現場に詰めて、
竹小舞かきを進めています。

一方で今日は、
記念に子どもたちが作業する場所を
決めました。

せっかくですからね、
割と目立つ場所にしました。

2011年7月2日

まぐさ窓台@手広た邸110702

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

サッシの下地となる
まぐさ窓台が
入り終わっていました。

まぐさとは、
サッシの下地となる
横の木の上のほう、

窓台とは、
サッシの下地となる
横の木の下のほう。

来週には現場にサッシが入り、
順次取り付けられていきます。

2011年6月29日

間柱入る@手広た邸110629

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

上棟してから大工は、
屋根の野地板を貼った後、
外壁面の間柱などを
入れていました。

来週にはサッシが入り、
もしかしたら竹小舞かきも
始まるかな?

ところで今日は
瓦の第二便が届きました。

現場へ行くと、
五十嵐さんの他に
若い人が一人。

何でも弟子が
入ったそうです!

達磨窯で瓦を焼く職人は、
もしかしたら
日本全国見渡しても
片手で数える程度、

しかもこれまで
手のかかる仕事を
全て一人で行っていたので、

色々な意味で
うれしいことです。

将来は地元に帰って
達磨窯を興す夢があるようなので、
楽しみです!

2011年6月25日

瓦が来た

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

水曜日に群馬藤岡から
五十嵐さんが瓦を搬入、

早速屋根屋の金子さんが、
屋根に瓦を上げ始めました。

屋根に昇ると、
二重野地板の間を通気する
出口の棟換気口が
既に付いていました。

達磨窯で焼いた
呼吸する瓦もさることながら、
この換気口も、
夏涼しく過ごすための
秘訣の一つです。

2011年6月17日

化粧野地板貼り終わる@手広た邸110617

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

夕方、建主さんと
細かいことを決めるため、
現場へ。

すると化粧野地板が
ほぼ全て貼り終わっていました。

何かと雨の多い季節ですが、
木組みのほうは奇跡的に
雨を凌ぐことができたようです。

別に雨に濡れても
ほとんど問題はないのですが、
やはりうれしく思います。

2011年6月16日

野地板貼り始める@手広た邸110616

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

現場が近いと毎日のように
記事を更新できそうです(笑)

さて今日も、
現場に大工が五人いて賑やか。

屋根廻りの役物を取り付けて、
化粧野地板を貼り始めました。

上棟後念のため屋根に
ブルーシートを掛けたものの、
幸い上棟から今日まで
雨に降られることは
なかったのですが、

今日は夕方から
雨が降りそうなので、
いいところまで
野地板が貼られると
よいですね。

ところで屋根廻りの役物は、
以前私が丸太で買った
なかなか市場にはない
5mの木材を利用しています。

5mあることにより、
今回の家は相当軒先を
出しているのですが、
妻側の破風板が一枚で届きます。

その代わり十分な幅を
確保できないので、
約5寸の幅の板を
二段重ねにしました。

これが先日お話しした
‘素材あり木’の納まりです。

2011年6月15日

格子組@手広た邸上棟

カテゴリー: 鎌倉手広た邸

最近設計する家では、
意匠と構造を兼ねた
格子組みを取り入れることが
多いのですが、

とくに手広た邸は、
玄関上にそれがあるため、
この家の表情を印象付けます。

その裏にある
ガラス張りのサンルームの
目隠し代わりという
思惑もあります。

細かい間隔の格子なので、
刻むのも大変だったと思いますが、
柿渋を塗るのも大変でした。

また材の寸法2寸×3寸と、
小ぶりなのですが、
こうして全部組んでみると、
ずっしりと重く、
運ぶのも一苦労でした。

色々と大変な格子ですが(笑)、
実に日本的なこの装置、
またどこかで
取り入れていきたいと思います。