小舞の前に
来週早々から
左官職人が乗り込み、
竹小舞が始まる予定なので、
サッシや内法付けが
バリバリと進んでいます。
鎌倉た邸の建前のとき、
玄関入口の天井に並ぶ
ヒマラヤスギのことを
不思議な木だなあ、
と眺めていました。
ヒマラヤスギは、
大木になる木だけに
成長が早く、
年輪の目も、
どちらかというと
太く感じます。
しかもこの木は、
「スギ」と名が付くだけあって
柔らかいのではないかという
先入観があるのですが、
実際叩いている様子を
見てみると、
なかなかどうして、
仕口がカタくて
叩いても叩いても、
なかなか下りてきません。
広葉樹のクリの梁よりも、
入りづらそうでした。
確かに触ってみると、
めりこみづらそうな
硬い感じがします。
見た目といい、
硬さといい、
「スギ」というよりも
上品なマツといった感じですね。
そしてこの木は、
何ともいえない、
甘くて清涼な芳香を
辺りに漂わせます。
この香りを
家に帰って来るたび
楽しむことができるよう
玄関の天井に、
計6本、配してみました。
なお、
この木の兄弟ともいえる
レバノンスギは、
ノアの箱舟に使われた木で、
ピスカリアの階段板で
出会うことができます。
やはり同じような
香りがします。
雲が見当たらないお天気、
三日目。
相変わらず、
アツいです。
そんな陽射しのもと、
今日は隅木谷木と、
垂木を架けました。
そして今日は、
上棟のお祝い。
建て主さんが
ご用意してくださった料理に、
職人一同、
舌鼓みを打ちました。
今回は様々な試みを
採り入れた木組み、
このような木組みの機会を
いただきまして、
本当にありがとうございました。
※
酔っ払っているため、
乱筆失礼。
隅木(その1)
隅木(その2)
隅木(その3)
ヒマラヤスギの梁が連なる
垂木を架ける様子(その1)
垂木を架ける様子(その2)
垂木が架かる(その1)
垂木が架かる(その2)
垂木が架かる(その3)
2階の様子
夕方時点での全景
上棟のお祝い始まる
幣串
上棟のお祝い、
宴もたけなわ
中締め、
カシラの木遣り歌が
響き渡ります
引き続き今日も、
雲一つない、
アツいお天気。
正直、
今雨降ったら困りますが、
鎌倉周辺は
暫く雨が降っていないので、
水や植物の様子が
少し心配です。
野地板が貼られたら、
雨のほう、
よろしくお願いします(笑)
さて今日の建前は、
2階床梁の上木から。
1階から見上げると、
将来1階から見える
梁組の様子が
よく分かるようになってきました。
とくに今回は、
スギの尺梁の格天井、
連続するクリの梁と、
2階床梁に見せ場が多いので、
組み上がるのを
ワクワクしながら
待っていました。
そして作業は
夕方まで順調に続き、
今日は棟まで上がりました!
明日は垂木と、
込栓、楔打ちです。
連続するスギの梁。
スギの尺梁の格天井(その1)
スギの尺梁の格天井(その2)
小屋の跳ね出し梁
夕方見た全景
連続するクリの梁
ラスト一つ前
いよいよ最後の棟木です
仕事復帰早々、
飯能でカキシブ隊。
来週後半に建前のため、
何としても今週中に
柿渋塗りを
終えなければなりません。
しかも残りは、
2階の床梁。
大きくて重い材ばかりです。
今日はそんな事情もあって、
最近いつも手伝ってくださる
‘い’さんや‘た’さんのほか、
三人の大工さんや電気屋さんにも
手伝っていただきました。
しかも今日は、
小学四年生にして、
自分の道を大工と決めた
‘た’くんも朝早くから参加。
夕方までみっちりと
働いてくれました。
そんな皆さんのおかげで、
今日を含めて三日は
必要だろうなと思っていた
柿渋塗りが、
何とほとんど
終わってしまいました!
みんなで協力しあうカキシブ隊、
本当にありがたいことです。
ということで
真夏のカキシブ隊は、
合計7回、
本日をもって終了。
やったー!