楽しい悩み
町田か邸にて。
1階の主要な部屋の壁は、
中塗り仕上げの予定。
とういことで、
色をどうするかを
決める必要があります。
建主さんと、
色見本から3つに絞って
現場の色々なところに
色見本を置いて検討したのですが、
どれもいいな(笑)
気分や季節によって
変えたいくらいです。
しかしこれは、
最高に楽しい悩みです。
さあ、結論やいかに?
昨日のことですが、
夕方から町田か邸へ。
するとあっという間に
陽が暮れてしまいました。
現場にいると、
陽の長い短いが、
如実に分かりますね。
そして冬は、
現場の夜景が
美しい季節でもあります。
とくにここは、
玄関に入って見上げた時の
格子床がお気に入りです。
今は竹小舞が覗く土壁との
ツーショット。
そのうちにこの壁も
全面に土が塗られていきます。
子どもたちのラグビーの試合、
およびグランドスタッフとしての務めを終えて、
夕暮れ時に町田か邸に駆けつけました、
すると建主さんと、
建主さんのお父さんと、
イトコのTくんが、
あと残りわずかとなった
竹小舞かきを行っていました。
実は昨日から左官屋さんが入る予定で、
残りは左官屋さんにお任せしよう、
ということになっていたのですが、
昨日、作業が9割9分まで行った様子を見て、
「ここまで来たら、最後までやっちゃいなよ」という、
左官屋さんのありがたいお言葉。
お言葉に甘えまして、
建主さんたちは今日、
延長戦、というわけです。
残りは難しい三角形の部分。
しかし先日私が作った見本を見て、
相変わらず丁寧に
仕事を進めていました。
そして最後残ったのは、
横に這いつくばりながらでなければできない、
三角形の部分。
建主のお父さん、
屋根の部分に架かっている
金属製の冷たい足場に横たわっての作業、
おつかれさまでした!
お父さん、
どおりでうまいな、と思ったら、
子どもの頃手伝ったことが
あるそうですね。
60年ぶりくらいになるのでしょうか。
しかしこうして何十年たっても、
業が伝わるというのは、いいですね!
というわけで
この難関の壁が終わって
竹小舞は完全終了!
私も這いつくばりながら、
「終わった〜!」と絶叫。
這いつくばって手足が痺れていた
ということもありますが(笑)、
足腰立たないほど、
気が抜けてしまいました。
この達成感!
たまりませんね。
建主さん施工は、
私も段取りがたいへんになるけど、
これだからやめられませぬ。
そして忘れてはならぬのは、
お手伝いいただいた
延べ50名を越す人たち。
作業を終えた壁の
一つ一つを眺めると、
その人たちの
後ろ姿を思い出します。
参加された皆さん、
本当にありがとうございました!
最後の難関の
這いつくばって仕事した
三角形の壁。
竹小舞の影は、
苦労の跡。
眺めていて
感激もひとしおです。