楽しい明日の予感
町田か邸にて。
今日は午後から、
明日の竹小舞かき隊に備えて
間渡し竹を仕込みました。
今日は東側の壁を
作業していたのですが、
夕方振り返ると、
夕陽がいい感じで
家の中に射し込んでいました。
さあ明日は20名ほどの参加。
一気に進みそうでうれしいです。
町田か邸にて。
現在竹小舞の骨となる
間渡し竹を仕込み中。
今回は荒壁仕上げとなる
ところがあることもあり、
室内側に竹小舞をかきます。
そうすると、
間渡し竹と間柱の間に、
およそ五分の隙間が空いてしまうので、
その間に何かを
かませる必要があります。
そこで、
余った床板や下地材などを
短く切って活用。
木の建築は、
こうして工夫次第で
とことん使えて、
ゴミが出ないのが
いいところの一つです。
余ったら余ったで、
薪として引き取ってくださる方も
いますからね。
さらに達磨窯で瓦を焼く五十嵐さんも
たくさんの薪が要るので、
実は「売手市場」だったりします(笑)
いずれにしても、
近々触れたいと思いますが、
建築とゴミ問題も
考えていくべき問題です。
普通だったら、端材。
しかし今回は、
こうしてパッキン材に。
町田か邸にて。
1階の床板貼りが
半分以上過ぎたところです。
今週中には終わるかな?
来週はずっと、
被災地復興の
お手伝いですからね。
ところで1階の床板は、
下に15㎜の荒板を貼り、
その上に根太を敷き、
さらに25㎜の板で仕上げます。
断熱材は入れていませんが、
隙間風が上がってくる感じがないので、
寒く感じません。
床板をあたたかく作ることは
冬心地よく暮らすうえで
大事なことですが、
しかしそれは
この地域では断熱材を使わなくても、
実現可能だと考えています。
生産エネルギーや
廃棄時のことを考えると
頼らないにこしたことは
ありませんからね。
「足るを知る」環境が得られれば、
それでいいのではないかと思います。
町田か邸にて。
今日は現場に大工三人の他、
群馬藤岡から五十嵐さん、
屋根屋二人、
それと水道屋一人と、
たいへん大賑わいの日でした。
その中でも
水道屋の森田さんは、
この場でもたまに登場しますが、
今日のような配管工事は、
デザインとして現れることが
ほとんどないということもあり、
世間一般にも
あまり光が当たることは
ありませんね。
しかし配管工事も、
先ほどの瓦の記事ではないですが、
家の「下地」として
とても大事なこと。
その中で森田さんは、
そのことをよく考えて、
仕事をしてくれています。
また、
給水、給湯管に使う素材は、
基本的にステンレス。
使う水やお湯の安全性や
配管の耐久性を
考えてのことです。
皆さんも家を作る時、
今後の修繕のことを考えれば、
まだ床が貼られていない状態で
配管の様子を知っておくと、
いいかもしれません。
町田か邸にて。
朝現場に着くと、
群馬藤岡の五十嵐さんと遭遇。
そう、達磨窯で焼いた燻し瓦が
現場に運び込まれていました。
そして早速
屋根屋の金子さんが
屋根に運び上げ、
瓦を葺く準備を整えています。
瓦を揚げる前に
まず縦方向に
厚さ7㎜の流れ桟を打ち、
次に横方向に
厚さ18㎜の瓦桟を打ち、
それが瓦を葺く下地となり、
その瓦残に
揚げた瓦の束を
引っ掛けていました。
だいぶ前にも
書かさせていただいたのですが、
この格子状に並んだ瓦の下地を見ると、
水気に晒される可能性のある瓦桟等は、
外国の木を使うと腐りやすいけど、
国産のスギは、そうそう腐らないね、
と、当時の屋根屋さんが屋根の上で
つぶやいていたのを思い出します。
ついでに申せば、
屋根が傷むのは、
たいていは下地から。
今の屋根は通気することを
考えていないので、
長年の間蒸れて、
下地のコンパネ等が傷んでいく、
という話も、
屋根の仕事をする人たちから
よく聞かされます。
見えないところの材の選定、
また「こもらない」下地をどう作るかが
いかに大事か、ということですね。
ということで、
あと一週間もすれば、
五十嵐さんの焼いた
美しい燻し銀の波を
楽しむことができる予定です。