ブログ
2005年10月25日

壁兄弟

カテゴリー: 目黒か邸


木ずり部分の左官工事。
さて、どちらが「兄」でどちらが「弟」でしょう。

答えは、左が「兄」。
木ずりに、まず粘りのある土佐漆喰を下地に仕込む。
それが右の状態。
そのうえに中塗り土を塗る。
それが左の状態。
そしてさらに、仕上材を塗る。

木ずりが下地

カテゴリー: 目黒か邸


室内で面積が小さい壁等は、竹小舞ではなく、木ずりが下地となる。
これに直接、土をつける。

※写真は、10/15の写真

産まれたての土佐漆喰

カテゴリー: 目黒か邸


外壁に塗られたばかりの土佐漆喰。
乾いたところとそうではないところのまだらが幻影的な感じがする。
「漆喰」だけど、淡い黄色を帯びているのが土佐漆喰の特徴。
これが長い年月をかけてだんだんと白くなってくる。
土佐漆喰とは、塩焼の消石灰に発酵した藁スサを混ぜてしばらく寝かしたもの。
もともと粘りがあり、糊を必要としないこともあって、水に強く、耐久性がある。
さすが雨の多い「土佐」。

2005年10月19日

外壁の中塗り?

カテゴリー: 目黒か邸


はんだ塗りから数日後の様子。
やはり黄色い土が混ざっているので、黄色を帯びた色をしている。

それにしても、堅くてなめらかでつややかで、これで仕上げでもいいんじゃない?と思うくらい。

いい仕事は、実は見えないところが勝負なんだな、と思う良い例である。

外壁工事中

カテゴリー: 目黒か邸


土佐漆喰と黄色い土を混ぜた、「はんだ」と称すもの。
これを外壁に塗る。

K邸の外壁は、荒壁の外に通気層のある大壁。
木ずりにラスモルタルをつけた後に、割れ止めのメッシュを仕込みながらこのはんだを塗る。
そしてその後、砂漆喰をかけ、追っかけ土佐漆喰を塗る。

樹脂製、あるいはモルタル混じりの仕上材を使わないがゆえの、昔ながらの手間のかけ方。

2005年10月2日

外の壁も完成間近

カテゴリー: 目黒か邸


焼杉がちゃくちゃくと貼られてきた。
腰から上の、漆喰の部分の下地塗りも完了。

早く足場が外れないかな。

2005年9月26日

貫伏せ+むら直し

カテゴリー: 目黒か邸


荒壁塗りのあとは、貫伏せ+ムラ直し。
貫の部分に、先にこんもりと土をつけ、そのあとのムラ直しの作業で平らにします。
写真の真ん中が貫の部分。
しばらくの間、土のシマシマ模様です。

2005年9月19日

妖しく光るステンレス

カテゴリー: 目黒か邸


風にあおられて酒を楽しむ空間、K邸のバルコニー。
その空間がちゃくちゃくとできつつあります。
ステンレスの屋根の上に、スノコをひいてできあがり。
ステンレスが、妖しく光ります。

2005年9月7日

木ずりまたはあらしともいいます

カテゴリー: 目黒か邸


K邸の2階から上の外壁は、土佐漆喰塗り。
その下地になる木ずりを打ったところ。
木ずりはあらしともいいます。

ところで、軒樋の銅ですが、さっそく色が落ち着いてきましたね。