暑くて熱かったあの日(焼杉作業)2
スギ板を焼いた後、水を付けてタワシで磨きこむ。
板が乾燥した後は、雑巾で力強くカラブキ。
こちらもあつい。
先日取り付けた竹小舞を下地に、泥が塗られていきます。
これを何回も塗り重ねていくことにより、壁が作られていきます。
今はせいぜい3センチ厚ですが、結果7センチ厚程度の壁になります。
これがゆくゆくは断熱性と調湿性を発揮することになります。
ところで、壁が作られ始めると、一気に空間のイメージが見えてきますね。
Kさん、破風板、鼻隠しに、自らベンガラを塗りました。
ベンガラ塗りはムラになりやすく、とても難しいのですが、立っているだけでも汗が吹き出るこの暑い中、見事ていねいにきれいに塗りました。
Kさんの家づくりに対する‘愛’を感じます。
これが竹小舞の完成形。
これが泥の中に埋もれてしまうのは、もったいないといえばもったいない。
すき間から風がそよそよと流れ、これだけで心地よいです。とくにこの時期は。
しかし、泥壁をつけてこそ室内の快適な空間が作られますからね、もちろん塗らないわけには行きません。この後すぐ泥をを塗る予定です。
竹小舞の様子をご覧になりたい人は今すぐ!
手前にあるのが間渡し竹に使うシノダケ。
その向こうがマダケまたはメダケを割いたもの。
家一軒でとてもたくさんの竹を使います。
(これで全部ではありません。)
先日お伺いした「パーマカルチャー」の実践の場で酒匂さんがおっしゃっていましたが、植物としての竹は住環境を調える植物としてとても有効とのこと。
一方で竹は手入れが必要で、定期的に間引く必要があります。
間引かないと竹が密集し、根っこがどんどん外にはびこってしまい、周りに悪影響を及ぼします。
環境を調えるために植え、そして間引く必要のある竹をこうしてうまく建築材料として使えるというのは、良い循環ですよね。
ついでに、タケノコにもありつけます。
文字どおり「おいしい」植物ですね。
しかしこのあたりは、マダケの竹林を見ないなあ。モウソウチクだらけ。
食べ物としての「おいしい」を優先したのかな?
(でも、マダケのタケノコもうまいですよ〜)