竣工記念の手ぬぐい
二宮し邸の竣工を記念して、
建主さんから
手ぬぐいをいただきました。
手ぬぐいはいろいろ使えるの
でとてもありがたいです。
真ん中の模様は、
大工の屋号「杏工匠」を表現。
そして上の青い帯は、
みんなで力を合わせて作業した
竹小舞を表現。
あの日々を思い出すなー。
ということで家と同様、
使いこませていただきます。
汚したくは
ないのですが(笑)
竹小舞
かいた日の夜も
漆喰を
塗った日の夜も
この屋根の下
(撮影:畑拓)
仲間とともに
竹小舞をかいた日、
休みの日ごとに
現場へ来ては
一人漆喰を塗った日、
恐らく時間を忘れて、
気がつけば
日が暮れていた、という日も
あったことかと思います。
上棟してからまもなく、
屋根ができていたので、
そんな姿を
この屋根は全て
見てきました。
今日は午後から
二宮し邸の竣工祝い。
家づくりに関わった職人および
その家族たち14名をお招きいただき、
盛大に家の完成を
お祝いしました。
竣工祝いは、
こちらからお願いして
開催していただいているわけではなく、
ご厚意による開催なのですが、
やっぱりこうした機会は、
完成した様子を
上棟や竹小舞かきをはじめ、
作る過程を思い浮かべながら
ゆっくりと楽しみ、
また
お住まいになってからの様子を
しみじみと拝見でき、
さらに建主さんと
仲間の職人たちとの絆を
再確認できる場として、
たいへんありがたく思います。
そして建主さんの手による
心のこもったおいしい料理!
きらくなたてものやの自慢は、
料理の上手な建主さんが
本当に多いってことです。
それはなぜなのか、
考えてみたのですが、
家づくりの時と同様、
料理を作る時も、
溢れんばかりの愛情を
注いでくださるからだと思います。
そんな愛情で包まれた料理と
お住まいの空間で、
外はたいへん寒い日で、
また大きな吹抜けのある家なのですが、
これまた愛情詰まった
床暖房のおかげもあって、
身も心もあたたかな
時間を過ごすことができました。
最後のあいさつでも
申し上げたのですが、
確かにこの家は、
できるだけおカネをかけない
ローコスト住宅でした。
ローコストな分、
構造はいたってシンプル、
また設備仕様もシンプル、
壁は荒壁土仕上げ、
そして手間賃を
少しでも節約するため、
自ら建主さんが
他の家以上に
手間をかけた家でした。
手間をかけただけ、
注がれた愛情、
この家は
その愛情があたたかさとして
ひしひしと感じる家でした。
ものづくりには、
技術も必要、
また現実的におカネも必要、
だけど最も大事なことは、
「愛」だということを
大いに再認識することができました。
そんな「愛」に溢れた場を
設けてくださり、
‘し’さん、
本当にありがとうございました!
建主さんが用意してくださった
料理の一部。
これ以外に
もっとたくさんあったのですが、
すみません、食べるのに夢中で
写真は食べ始めに撮影したこれだけ(苦笑)
ムスコの‘た’くんは、
終始大工の‘こ’さん一家になついて
ご機嫌に遊んでました。
こちらのムスコさんも、
将来大工か?
灯りにともされた
お住まいの様子の一部。
荒壁土は「下地」に留まらず、
仕上げとして美しい素材だな、と、
改めて思いました。
最後みんなで
記念の集合写真!