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2011年11月20日

小田原の里山で晩秋の竹伐り隊

カテゴリー: 二宮し邸

1週間前ほどの天気予報では、
今日は雨となっていましたが、

フタを開けてみれば、
今日は外で仕事するには、
願ってもないいいお天気。

おかげさまで無事に
晩秋の竹伐り隊を
行うことができました。

竹伐りは秋冬の
下弦の月から新月までの日を
ねらって行いますからね。

日が限られているので、
中止になると
いささか困ってしまうのです。

さて今日の参加者は、
建主さんご家族3名、
建主さんのお父さん、
これから家を建てる予定の
‘あ’さんご一家3名、
同じく‘み’さんご一家2名、
いつもありがとうございます、
日野の‘い’さん、
そしてきらくなたてものやから2名、
子どもを入れて12名と、
たくさんの方々に
ご参加いただきました。

前も書きましたが、
最近の参加型ワークショップの傾向として、
建主さんのOBまたは
将来の建主さんたちが集まるので、
建主さんたちをつなげる
きっかけの一つとなっていますね。

さあ今日の仕事は、
竹小舞の間渡し竹となる
メダケを伐る作業。

最初はこんなうっそうとした竹林で、
足を踏み入れるのに
勇気すらいる場所でしたが、
男たちがここに降り立ち、
伐り始めていきました。

そして女性陣はといえば、
伐った竹を、
所定の長さに伐る作業。

竹林のすぐ横の
つい最近刈り取った田んぼの上で
着々と作業を進めました。

作業は着々と進み、
お昼頃には所定以上の本数を
確保することができました。

案山子が完成したメダケの
番をしてくれています(笑)

案山子を侮ることなかれ。
何度人と間違えたことか。
お茶の時間も、
「お茶要らんの?」と
思わず声を
かけてしまいそうになるほどでした。

休憩のお茶の時間。

秋の里山の風景にも
癒されたひとときでした。

ちなみに
私たちの横で藁を干していますが、
夏場泥をこねたとき、
ここから来た藁を
使わせていただきました。

午後は竹林の掃除。

今後またいい竹が生えてくるように、
そして竹林を提供してくださった方に、
これからも快く引き受けていただけるよう、
少しでも恩返しです。

そして竹林は、
おやつの時間の頃には、
風が通り空の見える
気持ちよい空間となりました。

向こうには
小川も見えます。

立派な石も露わとなって、
あと一回庭師が入れば、
いい感じの庭園に
なりそうなくらいです。

竹伐り隊が面白いのは、
こうして人手が入ることにより、
これまで近寄りがたかった場所が
つい足を踏み入れたくなるような場所へと
一日で様変わりする
達成感を味わえることですね。

今世の中に、
荒れた竹林ばかりが目立ちますが、
竹伐り隊にぜひご依頼を(笑)。

2011年7月8日

夏の泥こね隊開催

カテゴリー: 二宮し邸

今日は金曜日ですが、
泥こね隊!

建主さんが自動車関係のお仕事なので、
今月から木金がお休み、

ですのでワークショップも
金曜日に開催となります。

社会の動きが
こうしたところにも影響するのは
面白いですね。

今日は、
建主さんご家族のほか、
だんなさんのご両親、
奥さんのご両親と、
大家族の様相、

さらに、
奥さんの従兄にあたり、
木や土の世界に造詣の深い‘い’さん、
(実は10数年来お付き合いです)

藤沢から学生の‘あ’くん、

大和から
うちの臨時スタッフの‘ほ’さん、

そしてきらくなたてものやから2名、

合計12名!と
賑やかな作業でした。

泥こねは体力を使うので、
人数が多ければ多いほど
うれしいです。

さて今日使った土は、
‘い’さんの手配で
三重県から取り寄せました。

近場から取り寄せても
よかったのですが、

やはりこの時期は、
放射能が気になりますからね。

土壁はどうやら
放射性物質を吸着する性質を
持っているらしいのですが、

赤ちゃんが暮らすこともあるので、
万全を期すことにしました。

そしてやってきた土は、
一練りしてある土、

いつもは原土で来るので、
粘土の塊を砕く作業から
始めなければならないのですが、
これだったら仕事が楽です。

これに切り藁を加え、
皆で足で踏み踏みしながら
よくかき混ぜました。

人数がたくさんいたこともあり、
土は4立米ありましたが、
2時前には作業が完了、
すばらしい!

しかし今回、
原土と違って一度練ってある土は、
泥のプールに入れると
泥がはねやすいため、

はねた泥が
お隣の家を汚してしまいました。

スミマセン…

今後この土を使うときは、
周辺の養生を万全に整えて
臨みたいと思います。

2011年2月8日

たけこや

カテゴリー: 二宮し邸

これから
家を建てる予定の土地に
単管を持ち込み、
大工に手を借りて
1間×2間の仮小屋を
建てました。

これは何に使うかというと、

先日伐って割いた
竹小舞用の竹を
保管するためです。

立て掛けられる倉庫などを
持っていないので、
このように現場ごとに
保管方法を考えます。

今日はこの仮小屋を
作るだけにして、
明日建主さんと
竹を運ぶ予定にしていましたが、
作業が順調に進んだのと
今夜雨か雪が降りそうだったので、

予定を変更し、
竹を伐採した場所から
運び入れることにしました。

ぼるぼくん、
今日は竹運搬車として
とてもがんばりました。

現在、総走行距離約26.5万km。

・・・・・

少し前になりますが、
twitter始めました。
https://twitter.com/kirakunat

つぶやくというよりは、
ブログ更新通知ばかりですが、
こちらの世界でも
よろしくお願いいたします。

2011年1月29日

新春の竹伐り隊

カテゴリー: 二宮し邸

この時期らしい、
空気は凛と冷えますが、
澄み渡る青空が美しいお天気。

そんなお天気の下、
今日は小田原で竹伐り隊でした。

寒い寒い日でしたが、
陽射しがあたたかく、
身体を動かせばすぐに
ポカポカとなり、
とても気持ちよかったです。

ここで伐った竹を使う家は、
テマヒマかかる伝統工法で、
総予算2千万円をきるという
目標に挑むため、

建主さんにできることは
できるかぎりやってみよう、
そんな家です。

きらくなたてものやとしても、
身近に採れる木や土を使い、
大工を始めとする職人の手で作る家を
今後広めていくうえで、

これまでも建主さんには、
家づくりの工程に
積極的に参加していただきましたが、

さらに踏み込んで
関わっていただいたり、

あるいは計画の工夫により、

少ない予算でも
伝統工法で健康に住まえる家を
建てられればと思いますので、
この挑戦を楽しみたいと思います。

さて本日の竹伐り隊は、
建主さんと生後約3ヵ月の赤ちゃん、
建主さんのお父さん、
建主さんの奥さんのお母さん、
鶴川から「お」さん、
横浜から「い」さん、
東京から「む」さん、
そしてきらくなたてものやから3名と
賑やかな日となりました。

人数が多かったので、
竹林の中で竹を伐る班、
竹林の外で竹を割く班に分けて作業、

そして赤ちゃんの「た」くんは
みんなを癒すという大事な仕事、
今後も「た」くんの役割が
大きな意味を持ちそうです。

日が暮れるまで作業は続き、
きちんと本数は数えていませんが、
これで家一軒分は
いけるのではないかというほど、
たくさん割竹を作ることができました。

今度は近々、
道具が壊れて割けなかった分を割くのと、
運び出す作業のため、
またここに来ます。

竹林の中で作業する班。

竹を割く班。
主に建主さんご家族が担当です。

とくにお父さん、
竹割りにお子守に
大車輪の活躍!

生後「た」くんは、
皆を癒す仕事。

伐って集めた竹。
長さ九尺に伐って
運び出します。

割いた竹。
これが竹小舞かき用の
材料となります。

作業に入る前は、
鬱蒼とした竹林だったのですが、
風が通り陽の射し込む、
心地よい場所となりました。

竹林の紅梅が
もう咲いていました。
遠い先に春の足音が
聞こえてくるようです。

ということはそろそろ
花粉もか…(苦笑)