ブログ
2010年2月16日

実生の木

カテゴリー: 横浜栄こ邸


昨日、材木屋に行って、
桧を中心に、
木を見てみたわけですが、
そのうち何本かは、
実生の木とのこと。

実生の木とは、
植林された木ではなく、
山で種から自然に芽が出て、
そのまま育って大きくなった木。

つまりほぼ自然木ということです。

今流通している木は、
ほとんどが人工的に
植林された山から出た木ですから、
こうした木はとても貴重といえます。

周りの木をかき分け、
逞しく育ったその木は、
年輪の詰まり方、
とくに若い頃の部分にあたる
中心のあたりが凄い!

木目の細かい木肌も
さることながら、
逞しく育っただけに、
強度もありそうです。

巡り合わせで
この木たちを使えることに感謝!

2010年2月15日

木の最終確認

カテゴリー: 横浜栄こ邸

雨の降りしきる中、材木屋へ。

私たちの建築は、
構造かつ意匠ですから、
何の木を使うか、
それをどのように製材するか、
材木の段階で
検討する必要があります。

とくに今回のように、
何本か太鼓梁を使う場合は
木の面の表情が
空間に影響を与えますので、
一本一本確認していきます。

寒い寒い日でしたが、
材木屋と熱く話し合った
日でした。

2010年2月13日

紅色の土塗り始まる

カテゴリー: 鎌倉か邸


鎌倉く邸から始まり、
藤沢む邸、海老名せ邸でも塗った
仄かに紅い土壁が
ここでも採用。

人気ありますね。

元気にさせてくれる
色だからでしょうか。

ここではスサを多めに入れて、
ざっくり塗っています。

2010年2月6日

ゲンバでカキシブ隊(3回目)

カテゴリー: 横浜栄こ邸

ゲンバでカキシブ隊、
今日は3回目。

垂木を中心に塗りました。

澄みわたる青空の下での
仕事でしたが、
今日はとにかく寒い!

身体を動かしている間は、
大丈夫でしたが、
お茶の時間など、
身体の動きが止まると、
とたんに寒さが沁みる日でした。

そんなとき、建主さんから
温かいおしるこの差し入れ。
ありがとうございます!

現場では、
水道屋の森田さんが
外部配管の作業。

こうして丸一日、
現場にいる機会がなければ、
なかなかこうした仕事は
見ることができません。

その意味でも
現場での柿渋塗りは、
いいですね。

2010年2月5日

木ずり下地

カテゴリー: 鎌倉か邸


2階の間仕切り壁は、
一部木ずり下地。

費用が安いということもありますが、
2階の荷重の軽量化を
図る目的もあります。

この下地は、
簡単なようで意外と
奥が深いです。

下地だけど
直接土が触れるだけに、
材料がいい加減だと暴れるし、
木ずりの間隔も、
土が食いつくのに
適切な寸法とする
必要があります。

取り付けるのに
少々手間はかかりますが、
石膏ボードのように
余った材料の処分費が
原則としてかかりませんからね、
それが何よりもうれしいです。

2010年2月4日

造作佳境

カテゴリー: 鎌倉か邸


壁の貫伏、斑直しが
進む一方で、
大工の造作工事も佳境。

昨日はこの家で
最も難易度の高い部分に
取り組んでいました。

外壁が敷地の形状に沿って
約106°に折れ曲がっており、
その部分のそれぞれの面に
サッシと引込障子が取り付くので、
敷居・鴨居等の造作が
複雑なことになります。

2010年2月1日

下地窓の下地

カテゴリー: 鎌倉か邸


和室に続く欄間部の壁に
竹小舞が一部顔を覗かせる
下地窓を仕込むことになりました。

貫を利用して
鴨居が垂れないように補強したのち、
竹小舞をかいて
土を塗っていきます。

今回は横に細長い下地窓になるので、
縦方向にのみ
竹が並ぶようにしました。

2010年1月30日

ゲンバでカキシブ隊(2回目)

カテゴリー: 横浜栄こ邸

先週土曜日に引き続き、
今週も土曜日、
ゲンバでカキシブ隊。

この時期は寒いのですが、
天気が安定していて
カラッとしているので、
柿渋を塗るのには
いい時期かもしれません。

独特の匂いも、
気のせいか夏よりも
気にならないような気がします。

さて今日の参加者は、
建主さん3名、
設計者仲間の‘む’さん、
鶴川から子ども一人で‘た’くん、
前の建主であり友人の‘く’、
そしてきらくなたてものやから4名、
と賑やかに作業。

‘く’と私は、
所用でお昼で失礼しましたが、
今日も土台と垂木の一部と、
たくさん塗ることができました。

来週も土曜日行う予定です。

柿渋を塗る‘た’くん。
その一方で、
大工仕事が気になって気になって、
仕方なかったようです。

2010年1月29日

貫伏、斑直し

カテゴリー: 鎌倉か邸


今日から
左官屋の湯田さん、
鎌倉か邸で作業再開。

貫伏、斑直しという作業です。

約60cm間隔で
横方向に見えている貫を
土で覆い、棕櫚を渡し、
その後壁全体が平らになるように、
その間に土を塗っていきます。

連日、違う現場で、
湯田さんたちと遭遇。
しかも
一方は竹小舞、
一方は壁塗り、と
違う仕事だけに、
不思議な感覚です。

2010年1月28日

にわかえつり師

カテゴリー: 八王子や邸


現在八王子で
左官屋の湯田さんが
竹小舞かきを進めているところですが、

現場で打ち合わせがてら、
所員一同現場に伺い、
竹小舞の納まりの理解と
その技術を深めようと、
一日作業体験を行いました。

やはり一日手を動かしていると、
いかに効率よく、
強く割竹を括り付けられるか、
コツが分かってきます。

何となくコツが
分かってきたところで、
夕暮れとなりました。

現場にいると、
一日が経つのが
早く感じられます。

作業の合間のお茶の時間も
湯田さんと次の仕事の話ができ、
充実感いっぱいの一日でした。