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2009年5月19日

木を見て

カテゴリー: 横浜栄こ邸


横浜栄こ邸では、
基本的に桧普請の家。

今材木屋に
どんな桧があるか、
確認してきました。

木は生き物、
全て規格化された
工業製品ではありませんので、

今使える木を見て
改めて計画を考える、
そんな設計の仕方も、
あると思うのです。

2009年5月18日

タペストリ

カテゴリー: 鎌倉ほ邸

タペストリというと
普通想像するのは、
絵柄の入った
つづれ織りのほうだと思いますが、

ガラスの世界にも、
タペストリ加工というものがあります。

昔の摺りガラスのような風合い。

視線を遮りつつ、
障子のように光を通す
その柔らかい雰囲気が好きで、
建具でも嵌め殺しでもサッシでも、
よく使うガラスです。

2009年5月13日

荒壁土乾く

カテゴリー: 茅ヶ崎あ邸


茅ヶ崎あ邸、
2週間ほど前に塗った
荒壁土が乾いてきました。

今日は初夏の陽気でしたが、
建物の中に入ると、
爽やかな感じがしました。

2009年5月2日

ほ邸の玄関

カテゴリー: 鎌倉ほ邸


所用で鎌倉ほ邸へ。

ほ邸の玄関は、
北側にあるのですが、
横格子の間と欄間から
漏れる光のおかげで、
明るく人を
迎え入れてくれます。

2009年4月30日

泥塗り始まる

カテゴリー: 茅ヶ崎あ邸


昨秋に仕込んだ泥が
いよいよ塗られ始めました。

ほのかに田んぼの香りが
漂っています。

2009年4月24日

瓦の軒先

カテゴリー: 茅ヶ崎あ邸


現在、茅ヶ崎あ邸は、
瓦葺きの最中。

屋根の上に、
斑な銀色の波が、
描かれ始めています。

ところで、
瓦の軒先の様子を
写真に納めました。

ご覧のとおり、
瓦の下も空気が
流れるようになっており、
また万が一、
瓦の下に水が
流れてしまったとしても、
外へ流れ出るしくみに
なっています。

しかも瓦自体が
昔ながらの燻し瓦、
水を吸ったり吐いたり、
呼吸をするいきものなので、
外見をととのえるだけではなく、
こうした下地部分の環境、
いわば建物の内臓をも
ととのえてくれます。

こうして
昔ながらの匠の技は、
知れば知るほど、
風土に根付いた表情を
与えてくれるだけではなく、
気候風土に対して
理に適った機能を
持ち合わせていることが
多いことに気が付きます。

あるいは
昔ながらの建物は、
デザインの一つ一つに
意味があると
言えるのかもしれません。

現代でも、
こうした技と知の結晶を
生かしていきたいですね。

2009年4月22日

小舞始まる

カテゴリー: 茅ヶ崎あ邸


今日から、
若き左官屋さん数名現場へ。

竹小舞かきが始まりました。

2009年4月17日

赤い壁

カテゴリー: 藤沢む邸


今朝所用で藤沢む邸へ。

沖縄土の大津磨きのその後を
見せていただきました。

鈍く妖しく光る、
あたたかい赤色が
淡く黄色い土佐漆喰との対比の中で
静かに存在を主張しつつ、

柿渋色に染まった木組みと、
鉄錆色の硝子の枠と、
見事に調和しています。

左官屋の湯田さんによれば、
これから長い時間をかけて、
もう少し表情が変化するとのこと。

その育ちぶりがまた楽しみです。

2009年4月16日

屋根工事始まる

カテゴリー: 茅ヶ崎あ邸


茅ヶ崎あ邸の
屋根工事が始まりました。

まずは流れ桟と、
棟換気金物を取り付けます。

このあと横方向に
瓦桟を打ち付けていきます。

2009年4月15日

沖縄土を磨く

カテゴリー: 藤沢む邸


先日4月9日、
居間の幅9尺の壁を
左官屋の湯田さんたちに
仕上げていただきました。

実は既に、
この部分の仕事だけ残して
‘む’さんには
入居していただいております。

なぜならここの仕上げは、
沖縄土による大津磨き。

設計段階の頃、
ちょうど‘む’さん一家が
沖縄の旅に出かけ、
帰って来られて沖縄の様子を
お話ししていただいた時の目が
とても輝いていたのと、
沖縄土のあたたかい雰囲気が
この家に合うと思い、
居間の一番目立つ壁にこの仕上げを
提案させていただいたのですが、

しかしこの仕上げは、
より繊細な仕事が求められ、
仕事の時期も、
あたたかい頃のほうが望ましいので、
この時期を待って湯田さんたちに
手をかけていただくことにしました。

さてこの仕事、
9尺×7尺の壁なので、
せいぜい2人で仕事するのかと思ったら、
仕事ぶりを覗いてみると、
何と丸1日、4人がかり。

平滑な仕上がりとするために、
下地作りも含めたら、
いかに繊細で
手間のかかる仕事か
分かります。

仕上げは、
土を磨くための特別な鏝で、
力の斑が生じないよう、
鏝をぐっと押し続けながら、
ていねいに横に滑らせ、
これを何回も何回も
繰り返します。

湯田さんたちの
その仕事ぶりは、
いつにもまして、
鬼気迫る雰囲気を
醸し出していました。