もう一つの「田」
前に少し
書いたとおり、
玄関土間の
敷瓦による、
二つの「田」。
今、外構工事を
進めているのですが、
外構も、瓦を多用しています。
今朝は、群馬藤岡から鎌倉まで、
共和建材五十嵐さんが
瓦を届けてくださいました。
洗面所は、
居間と厨房の両方から、
入れるようになっています。
自分はこういう、
一点透視を強調する構図を
採り入れることが、
多いですね。
なお、
上部に見える黒っぽい枠は、
法律で定められている
コンロ廻りの垂壁。
鍛冶屋に作ってもらった、
鉄錆色の枠です。
そこに防火硝子が、
はめ込まれています。
居間に接する
四畳半の畳の間。
居間とは、
引き込み可能な三本の襖で、
仕切られています。
また押入には、
引き違いの襖、
二面ある外との窓には、
引き違いの障子、
いわば「紙」で囲まれた
世界なのですが、
昨日の朝、
ここを訪れてビックリ。
朝陽をたっぷり浴びて、
そのあたたかさを紙が包み込み、
暖房を入れていたのではないか、
と思うくらい、
あたたかったのです。
昨年の夏、
高知に旅したとき、
紙を作る工程の
たいへんさと繊細さに
驚いたものですが、
昨日その機能にも、
驚かされた次第です。
そしてこの間に居ると、
やはり何か、日本人として、
心落ち着くものがあります。
改めて日本の、
機能を備えた美、
美を備えた機能、
日本のココロなるものを、
肌で感じました。