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2007年12月17日

「匠」

カテゴリー: 鎌倉く邸


今使っている
接着剤の名前です。

昔から、
木と木をくっつけるのに使ったり、
あるいは絵描きの世界などで使われている
膠(ニカワ)が主成分。

膠は、
暑い時はサラサラの液体ですが、
寒くなると固めのゼリーのようになり、
この時期は
保温庫に保管しておく必要があります。

また使う際に
木にすりつけると
アロアルファもびっくり、
あっという間に
固まってしまいます。

ですのでちょうど今日、
9尺の長い天板をはぎ合わせる
作業をしていたのですが、
固まる前にはめ込まなければ、
と、大工は大わらわ。

確かにある意味、
使うにあたり、
「匠」の技が必要かも(笑)。

というように、
何かと‘クセ’の多い接着剤ですが、
成分が天然由来、
安全には替えられませんからね、
大工さんはたいへんですが、
その趣旨をご理解をいただき、
使ってもらっております。

2007年12月15日

案外、その二

カテゴリー: 鎌倉く邸


書斎の机廻りの造作が、
ほぼ完了。

机の目の前には、
見晴らし用の窓があるのですが、
その窓から射す光がもたらす、
木ずりの影が、美しい。

しかしこの状態も、
束の間のこと。

木ずりは壁の下地なので、
そのうちここは、
黄土が塗られます。

2007年12月14日

さびいろ

カテゴリー: 鎌倉く邸


火を使う場所に取り付く
硝子の垂壁の枠を
鉄で作ることにしています。

今日、
鉄の表情を確認しに、
それを作っている製作現場を
訪れました。

錆がちょうどいい感じで、
出ています。

柿渋に染まる杉の色と
きっと合うことでしょう。

そういえば
錆の色といえば、
鶴川は武相荘にある案内看板。

あの看板も、
ハッとするほど
美しかったのを
憶えています。

2007年12月10日

格子影

カテゴリー: 鎌倉く邸


夕暮れがすっかり早くなり、
現場は灯をともしての作業。

竹小舞をあらわにした
下地窓の影が、
和室の壁に、
美しく映し出されていました。

外壁の様子が見えてきた

カテゴリー: 鎌倉く邸


外壁の焼杉板貼りは、
現在8合目といったところ。

美しい黒褐色が、
‘面’として見えてきました。

足場の外れる日が、
待ち遠しい。

2007年12月8日

建具屋訪問

カテゴリー: 鎌倉く邸


私がいつも建具をお願いしている
杢正 新井さんのところへ
建主のKたちと訪れました。

新井さんは、
技術もさることながら、
細かいことも含めて、
確認の連絡をいただいたり、
あるいは提案をいただいたり、
仕事をお願いして、
実に楽しい方です。

また、どんな素朴な建具でも、
空間の雰囲気を読み取り、
木の表情を上手に見せてくれます。

建具は通常、
狂いが少ないように、
木の‘トロ’のような部分を使って
作るのですが、
しかしそれでも、
木目、色味などの見せ方で、
だいぶ印象が違います。

とくに表情が様々な
スギを使う場合はそうですね。

そうしたセンスも含めて、
建具屋さんの「腕」といえます。

ということで今日は、
木取りの打ち合せと、
内部建具に使う、
和紙の色を決めました。

2007年12月6日

階段完成

カテゴリー: 鎌倉く邸


先日取り付けた側桁に、
段板と蹴込板が取り付けられ、
階段が完成しました。

2階に昇るには、
今までハシゴでしたが、
これで楽に、
昇ることができます。

そして階段ができると、
‘上がり’が近づいてきたと
感じますね。

2007年12月4日

側桁取り付く

カテゴリー: 鎌倉く邸


てっぽう階段の側桁が
取り付きました。

これで何となく、
階段の形状が
見えてきました。

23cm×17.8cmと、
勾配が緩やかなので、
約4.3mの長い側桁。

普通材木屋さんでは、
こういった幅広の板は
4mで在庫しているので、
それより30cm長いだけで、
この板を2枚調達するのに
苦労したものです。

といって、緩い勾配は、
譲れませんからなあ。

2007年11月30日

階段墨付け始まる

カテゴリー: 鎌倉く邸


めっきり、
冬ですなあ。

お日さまが見えないことが
多いから、
余計に寒く感じます。

さて現場のほうは、
大工の造作工事が佳境。

今週から、
階段の墨付けが
始まりました。

2007年11月27日

案外、

カテゴリー: 鎌倉く邸


小壁の下地の
木ずりから漏れる光。

案外、下地の状態に、
はっとさせられることが
あります。

願わくば、
そのままにしておきたい。

って、竹小舞のときも、
そう書いたな。