玄関造作進行中
左手に見えるのは、
傘収納および光の飾り棚、
右手に見えるのは、
せいたかのっぽの靴箱、
足元に見えるのは、
五十嵐さんの達磨窯で焼いた敷瓦、
深草洗い出し仕上げの土間に、
一部はめ込む予定です。
しかし右手の靴箱、
底板を土間から30cmほど浮かしているので、
腰掛けのよう。
実際座ってみて、
ちょうどいい感じ、です。
お昼、アツいモツ鍋を食べたあと、
大工三人衆は、玄関庇を組み上げる作業。
木材という線が立体になる、
棟上作業の縮小版みたいなもので、
やはりこういう作業は、
見ていてワクワクしますね。
この庇は、
3寸5分間隔の垂木が、
1尺間隔と密に並んでいます。
私がこの辺りのとある場所で、
同じ材寸の柱が同じ間隔で並んでいる
古い板塀を見かけたことがあるのですが、
非常に美しかったので、
ここの垂木に応用してみました。
実際組み上がってみて、
下から見上げても、
遠くから望んでも、
また玄関框のあたりから
眺めても、
私はやはり、
連続した垂木の意匠に
心惹かれます。
来週ここに、
五十嵐さんが達磨窯で焼いた、
燻し瓦が載ります。
それも楽しみ!です。
今日は午後、
玄関庇の棟上作業、
その前祝い?としてお昼、
建て主、職人、それと私の家族とで、
現場の庭先でモツ鍋大会。
昨日の昼、
Yさんがモツ炒めを
現場にあるカセットコンロで炒め、
うまそうに食べていたので、
「じゃあ明日の昼は、鍋にすっか」
という話になりました。
しかし私は、
てっきり今日の昼前から
仕込むのかと思っていたのですが、
昨日その話を職人に持ちかけた後、
さっそく職人たちが昼休みの間に、
近くの肉屋でモツを買いこんで仕込むという、
気合の入れよう。
やはり一晩寝かしたので、
味が具に十分しみ込み、うまい!
さすが、気合を入れただけのことはあります。
そして今日は
急にグッと冷え込んだ日だったのですが、
アツアツのモツ鍋と、
にぎやかな雰囲気で、
身も心もあたたかくなったのでした。
土佐漆喰の押さえ塗。
少し黄味がかった光沢が、
部屋を明るく照らし、
そして背筋を真っ直ぐに
伸ばしたくなるような壁。
ほんのり赤みを帯びた土壁。
赤色ゆえの存在感を示しつつも、
居る人をやさしく包み込み、
そして光の具合によって見せる違う表情が、
玄奥な雰囲気を醸し出してます。
それぞれの部屋は、
背中合わせ、
光の射しかたは、
ほぼ同じであるはずなのに、
一歩踏み入れると
全く違う表情の部屋であることに、
驚かされます。
秋に建て主たちと焼いた杉板が、
貼られ始めています。
いい色だなあ。
この深みのある色は、
炎の力ならではですね。
早く全貌が見たい。
現在、
主寝室の三方の壁が
それぞれ違う色という、
おもしろいことになっています。
順番に、
緑いろの壁は、
竹小舞下地の部分の中塗りの色。
黄いろの壁は、
木ずり下地部分の中塗りの色。
赤いろの壁は、
仕上げの色。
三原色せいぞろい。
だけどこれから壁は、
全て情熱の赤いろに向かいます。