やくものやく
午後から現場で、
外壁の見切材、出隅材など、
役物を焼きました。
板を焼くように
豪快に焼くのとは異なり、
小型バーナーで
トロリトロリと。
非常に手間がかかるので、
最初、
焼杉と同じような色の塗料を
塗ろうかと思いましたが、
色といい、
浮き出る年輪といい、
あの表情を塗料で再現するのは
難しいと分かり、
焼くことにしました。
仕上がったものを見て、
やはり焼いて正解でした。
昨日で夏は終わった、
さ、今日から秋です。
という、いさぎよい天気。
いきなり
寒いではないですか。
そんな今日、
お昼なんとなく雨が上がってきたので、
昼過ぎから焼杉作業+板に柿渋塗り作業を
強行しました。
焼き作業は全て終了しているので、
今日は洗い作業と柿渋塗り。
しかし、寒い!
犬も震えて
ご覧のとおり。
おまけに
期待と違って小雨が降り続くので、
お天道様が元気だったら
10分程度で乾く板が
ぜんぜん乾かない!
そんな感じで一向に捗らず、
55枚終えた時点でまだ4時前でしたが、
今日全てが終わらないことを悟り、
いさぎよく作業終了。
というわけで、
今日焼杉作業の全工程を終えるつもりが、
来週に持ち越しとなりました。
さて、帰りは、
へっころ谷へ。
作業のあとの
恒例と化しつつあります。
寒い日だったので、
あったかいほうとうが、
ありがたい。
ネギキムチほうとう、
うまかったー。
鎌倉く邸の焼杉作業、三日目。
今日は、
兵庫から遠路はるばる
建て主のお父さん、
三回連続でKBさん、
来年建てる予定のMRさん一家、
そしていつものとおり、
建て主と私の一家全員、
という構成。
作業自体は
決して楽ではありませんが、
こうした作業が、
じいさん〜孫という
三世代を結び、
現在と未来の
建て主を結び、
年ごろ同じくらいの
子どもたちを結び、
まさに現代版「結」
という印象の一日でした。
作業のほうは、
焼きが全て完了!
洗いがあと10枚程度、
柿渋塗りがあと約200枚と、
今日も順調!
予定通り、
あと1回で終わりそうです。
次回は29日!
また楽しみが一つ終わる。
がんばる子どもたち。
焼きの仕事も、
付き添いでやってみることに。
KBさんが、
とても美味しいケーキを
焼いてきてくださいました。
しかも珈琲付!
ありがとうございます!
こうした作業の
醍醐味の一つですね。
一昨日に引き続き、
吉岡木材さんの一角で、
焼杉作業。
今日は、
9月とは思えない暑い陽射しの下、
建て主と私の家族とともに、
前回に引き続きKBさん、
遠いところからHKさん、
自転車で30分かけてSDさん、
そしてななんと、
左官屋の湯田(兄)さん三宅さん、
大工の古口くんが、
‘休日出勤’で
駆けつけてくれました!
おかげさまで、
焼き作業:120〜130枚(バーナー2台で)
洗い作業:180枚
完成(柿渋塗り):約90枚
の作業を行いました。
皆さん、すばらしい!の一言。
そして今回はなんといっても、
鎌倉く邸の現場に関わっている職人さんたち。
来ていただけるだけでも
たいへんうれしいのですが、
今回、同じ仕事を職人さんと共有して改めて、
職人はすばらしい!と思いました。
まずは、呑み込みが早い!
初めてだというのに、
すぐにそうとは思わせない働きぶり。
そして要領がいい!
いかに仕事の効率を高めるか、ということを
常に考えていますね。
例えば、
洗いの作業を開始して間もなく、
敷地の中をプラプラ歩いているな、と思ったら、
おもむろに,
脚立と足場用の長い鉄板を見つけてきて、
なるべく身体に負荷がかからないように
即席で安定した‘作業台’を2台作り、
涼しい顔で作業を再開しました。
彼らからしてみれば、
常に身体を動かしている中で
自然に染み付いた意識なのでしょう。
人数に対して、
これほどたくさんの仕事量をこなせたのは、
もちろんみんなが頑張ったからでもありますが、
こうした意識によるところも
大きかったのではないかと思います。
優れた職人というのは、
‘技’だけではない、ということですね。
段取りの大切さを、
改めて認識しました。
鎌倉く邸の
外壁の仕上げは、
焼杉洗い板。
長さ4mの板を260枚
長さ3mの板を130枚
使うのですが、
板を焼いて洗う作業は、
自主施工。
去年、およそ7ヵ月間かけて
杉板を焼いたのに引き続いての、
焼杉作業です。
場所は去年と同じ、吉岡木材さん。
去年、共に汗を流した方々が
お手伝いにかけつけてくださったので、
うれしい、なつかしい、
まるで去年への「時間旅行」でした。
SZさんKWさん、YSOさん、STさん、
KBさん、KBさん、ありがとうございます!
そして皆さん、
作業内容を心得ているので、
作業は実に順調!
ちゃんと数えていませんが、
バーナー2台で、
140〜150枚焼いたんじゃないかなあ。
さあ、次回はあさって!
葦と漆喰が奏でる天井が、
できてきました。
四本の間渡し竹に
細かい間隔で葦を括りつけ、
その上から、
漆喰を落して仕上げます。
これは、昔ながらの
「ヒビキドメ」という、
上階の音をなるべく下階に伝えない
天井を作る手法が
ヒントとなっています。
なお漆喰は、
真白とせず、
土佐漆喰を混ぜて、
少し黄色を帯びたものにしました。
葦の色と同調して、
いい感じです。
しかし漆喰のほうは
将来少しずつ白くなり、
葦も風化して
褐色になってくるので、
時とともに対比が表れ、
‘味’が出てくることと
思います。
さあ、この天井、
何て名付けよう。