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2007年8月24日

木のふるさとを楽しむ(1日目)

カテゴリー: 藤沢む邸


来年に入って工事が始まる予定の
‘藤沢む邸’。

建て主さんご一家とともに、
24日25日と夏の時間を利用して、
木のこと山のことを勉強しがてら、
家づくりに使われる木のふるさとを見に、
飯能、名栗に行ってきました。

まずは材木の出所となる岡部材木店へ。
社長の説明のもと、
板の加工場を見せていただき、
次いで原木市場、
また製材して保管している材木の置き場を
ご案内いただきました。

ここは、
地元の西川材はもちろんのこと、
滅多に見ることのない珍しい木、
木登りできそうなほど枝のついた木、
数人がかりでも手が回りそうにない大きな木、
日本各地の様々な木が収集されていて、
見ているだけでも本当に楽しい。
これらの素材をどう生かし、どう見せるか、
考えるだけでワクワクします。

道中、先客誰も居ない、
‘ヒミツ’の川原へ。

やはり暑い夏、
水辺はとても心地がよい。
透き通った水、
涼しい風、
せせらぎの音、
居るだけで身も心も癒されます。

そしてこうした水辺は、
子どもの遊び心に火をつけます。
大人たちがくつろいでいる横で、
時間を忘れ、夢中になって、
水の中で遊んでました。

最後に大工の作業場に行き、
担当予定の大工をご紹介。
その後見積などの打ち合わせをして、
今日一日の行程が終わりました。

2007年8月23日

このままでいい

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日は、
雨が降ったり
晴れたり曇ったりと、
天気が忙しい。

さて現場のほうは、
着々と竹小舞かきが進んでいます。

写真は、
小屋の部分の竹小舞。

何度もここで書いてますが、
このままでいい、
と思ってしまいます。

とくに暑い夏は。

2007年8月22日

天と地と

カテゴリー: 鎌倉く邸

今日も現場は賑やか。
大工、左官、板金、屋根の職人たち。

家の中では、
引き続き竹小舞。

家の足元では、
パンチングメタルを加工した
防鼠材の取付。
ネコ土台の隙間や
壁用の通気口から、
ネズミや大きな虫が、
入らないようにします。

家のてっぺんでは、
棟まわりの瓦の設置。
棟面土瓦を据えたうえ、
熨斗瓦を重ね、
丸瓦でてっぺんを
おさえます。

そして鬼瓦が、
所定の位置に、
座りました。

2007年8月21日

竹小舞始動

カテゴリー: 鎌倉く邸


左官屋さん4人の手で、
竹小舞かきが始まりました。

見ているとさすが、
仕事の要領がとてもいいです。
サクサクと仕事が進みます。

つい先日、
自分たちでかいてみただけに、
その見事さが
よく分かります。

一度自分たちで
やってみることを勧める
理由の一つです。

竹小舞は、
風と影が気持ちいい。

夏向きの仕事ですね。

2007年8月20日

竹が来る

カテゴリー: 鎌倉く邸


盆休みが明け、
今日から本格的に、
現場再開!

大工、左官屋、電気屋…、
とさっそく賑やかです。

とくに今日は、
竹がやって来ました。

今日からしばらく、
竹小舞作業が続きます。

2007年8月10日

切り取られた風景

カテゴリー: 鎌倉く邸


昨日サッシが入り、
順次大工の手で、
取り付けられています。

その一つ、
写真のサッシは、
書斎の机の前の窓。

座ったときちょうど、
北側の柔らかい光とともに、
この切り取られた風景を
楽しむことができます。

間近の字を追いかけ、
目が疲れたときに、
遠くを思うように。

2007年8月9日

あついろ

カテゴリー: 鎌倉く邸


何ら混じり気のない、
青い青い夏の空の下、
鈍く妖しく光る燻し銀。

いかにも今日は、
アツそうな
色をしている。

今日の現場は、
大工をはじめ、
板金屋、
硝子屋、
電気屋、と、
現場もアツい日。

しかし、
アツいけれど、
流れる風の
心地よい日でした。

2007年8月7日

陽と影

カテゴリー: 鎌倉く邸


今日も、
陽と影の
濃い一日でした。

今日は午前中、
誰も居ない現場で
一人、面戸の柿渋塗り。

2007年8月6日

繰り返しの先にあるもの

カテゴリー: 鎌倉く邸


鎌倉く邸の
同じ間隔で連続する垂木。

この律動的な意匠が好きです。

そして、
鏡に鏡を当てたときに見える、
永遠の循環に吸い込まれるような感覚。

いつだったか、
古い日本の寺を見に行ったときにも、
この単純明快な意匠に、
心奪われたことがあります。

 朝、

 花、

 飯、

 脈、

 息、

 季節―

永遠の循環の先に見える光。

私は潜在的に、
これを求めているのでしょうか。

2007年8月3日

やさしい銀色

カテゴリー: 鎌倉く邸


瓦葺きの仕事が
着々と進んでおります。

釉薬を塗らず、
達磨窯で焼いた
燻し銀の世界が
広がってきました。

一枚一枚の色もさることながら、
それぞれが違う表情を持っていて、
彼らの集積が
一つの形を成すことによって、
点描のような、
やさしい印象を醸し出しています。

この瓦、
機能面でも色々ありますが、
(これについてはまた後ほど)
何よりもまず、
焼き人、五十嵐さんの
人柄がにじみ出ている
このやさしい銀色が、
好きだなあ。

一枚一枚形も微妙に違うから、
葺く人を選びますけどね(笑)。

そういえばこの瓦を葺く金子さん、
会う度のあいさつが、
とても気持ちのよい方です。