賑やかに安全を願う
鎌倉く邸、
解体工事がほぼ終わり、
今日、地鎮祭。
建て主一家、
職人さんたち、
そして、
私の家族も参加させていただき、
これからの工事の安全を
願いました。
子どもたちの数多く、
神主さんも気さくな人で、
おごそかに、それでいて、
賑やかに、楽しい雰囲気で、
式は進みました。
地面にも、雑草にも、
いろいろなところに
神様は居るわけですから、
こちらも賑やかでよかったです。
欄間が取り付きました。
この欄間は、葉山は桜花園発。
一年半前、
手に入れたのものなのですが、
漸く所定の場所に、
納まりました。
菱形の模様がとてもいい。
作られてから、
幾年経っても変わらない魅力。
現代でも十分通用する意匠です。
欄間は、
場所を閉じても、
気を通す装置。
模様も、
人が頻繁に扱う場所ではないので、
志向に合わせて様々。
機能的にも意匠的にも見直したい、
日本の装置です。
我が家兼事務所から徒歩三分。
今度始まる現場の場所です。
いよいよ今月半ばから、
工事が本格始動!
建て主は、
五年間(あれ一年多いぞ)、
グランドで苦楽を共にした、
大学時代の友人。
またまた、
楽しみができました。
それに、
これだけ近いと、
うれしいなあ。
近い場所での仕事は、
まちへとつながる可能性が、
高いですしね。
玄関に入ると、
ヒノキの框とサワラの床板が、
目に入ってきます。
サワラの床板は、
いつものごとく、岡部材木店から手に入れているのですが、
基本的に「節あり」の材を注文。
木なのだから、
「節があったほうが木らしくていいじゃない」
と思う一方で、
玄関に関しては、
大工の藤間さんの計らいで、
そのなかでも無地で表情のよいものをかき集め、
貼っていただきました。
こうしてみると、
やっぱりいいですね。
赤子の純真無垢な、
張りと弾力のある肌のようです。
そして、
葉紋仕上げの土間に引き続き、
こうした職人の、
単なる仕事を超えた粋な計らいは、
うれしいものですね。
玄関の土間は、
左官屋の湯田さんの手による
深草洗い出し仕上げ。
それだけでも、
風合いのある仕上げなのですが、
今回、
湯田さんの計らいで、
隅のほうに二枚、
葉っぱの模様が
ほのかに刻まれております。
こうした遊び心と
自然の造形が、
家の一部にあると、
柔らかい印象を与えます。
そして、
自然の造形は唯一無二。
紛れもなく、
‘この家は私の家’なのだという想いを、
いっそうかきたてる演出と
いえそうですね。