流れる光
冬のピスカリアの窓辺。
低い軌道の太陽と、
簾と硝子とが、
流れるような、
不思議な光を
作り出していました。
家の中の壁が2階から仕上がってきています。
この壁は、基本はシックイですが、
真っ白でカタくて無表情の壁ではなく、
土佐漆喰と黄土と砂が混じり、
押さえて塗っていますが、
何色とも表現しがたい、
とてもふんわりとした壁に仕上がっています。
この家の壁はこの仕上げだけではなく、
幾つかの種類を見ることができます。
外壁や玄関土間も含めて、
ここは左官仕上げが楽しい家です。
N邸の外壁は、
土佐漆喰鎧仕上げ。
ただし腰の部分は、
水対策、そして砂埃対策として、
土佐漆喰に深草と白セメントを混ぜて、
ざらっと仕上げました。
そして玄関廻りは、
深草石が銀河風に浮き出る仕上げ。
左官屋湯田さんの、
感性の賜物です。
なお、今日で現場は仕事納めです。
現場の皆さん、来年もよろしくお願いいたします。