ブログ
2007年2月12日

流れる光

カテゴリー: ピスカリア


冬のピスカリアの窓辺。

低い軌道の太陽と、
簾と硝子とが、

流れるような、
不思議な光を
作り出していました。

2007年2月2日

壁色の調べ

カテゴリー: 横浜な邸

左は土佐漆喰と漆喰と少々の黄土と砂を混ぜた漆喰、
ほんのりと卵色がかっていて、
いわゆる漆喰よりも柔らかい印象。

右は土佐漆喰と黄土を混ぜた半田、
上品で落ち着いた、淡い黄色です。

黄土による土壁、
塗った直後なので今は黄色がとても濃いですが、
それでも乾くと、深みのある黄色となります。

この三つの色が、
家の奥へ行くたび、
段階的に濃くなっていくので、
光の奥行がより強調され、
壁の諧調を楽しむことができます。

2007年2月1日

太鼓梁

カテゴリー: 横浜な邸


2階の居間に入ると、
ででででんと太鼓の梁が、
目に入ってきます。

丸太の成長方向と平行に二方をノコで落とし、
太鼓を横に押し潰したように見えるから、
太鼓梁。

よく小屋(屋根の木組)の梁として使われます。

その名を聞いただけで、
何だかしっかりと、
屋根を支えてくれそうな気がしますね。

実際、同じ材を平角(長方形)に挽くよりも、
強いようです。

それとやはり、
生きたままの木肌が家の中にあると、
木は自然界の賜物だということ
木はやはり木だったということ
そういったことを感じることができて、
いいですね。

2007年1月29日

かたくてふんわりとした壁

カテゴリー: 横浜な邸


家の中の壁が2階から仕上がってきています。

この壁は、基本はシックイですが、
真っ白でカタくて無表情の壁ではなく、
土佐漆喰と黄土と砂が混じり、
押さえて塗っていますが、
何色とも表現しがたい、
とてもふんわりとした壁に仕上がっています。

この家の壁はこの仕上げだけではなく、
幾つかの種類を見ることができます。

外壁や玄関土間も含めて、
ここは左官仕上げが楽しい家です。

2006年12月29日

土佐漆喰深草銀河仕上

カテゴリー: 横浜な邸


N邸の外壁は、
土佐漆喰鎧仕上げ。

ただし腰の部分は、
水対策、そして砂埃対策として、
土佐漆喰に深草と白セメントを混ぜて、
ざらっと仕上げました。

そして玄関廻りは、
深草石が銀河風に浮き出る仕上げ。

左官屋湯田さんの、
感性の賜物です。

なお、今日で現場は仕事納めです。
現場の皆さん、来年もよろしくお願いいたします。

2006年12月19日

木と火と気

カテゴリー: 横浜な邸


現場で出る木屑を
ストーブに放り込み、
その火を利用して毎日、
大工が
大根を炊いたり、
焼そばを作ったり。

現場で作った男の料理は、
何となく豊かな感じがします。

このストーブが
ここに来てから、
現場は温かく、

そして、
何となくここに居る皆が、
この時間を待ち遠しげに、
嬉しそうに仕事をしているような
気がします。

木から火へ
火から気へ。
木のたてものの、
思いがけぬ副産物。

2006年12月8日

師走とは信じ難し

カテゴリー: 横浜な邸


7月末に上棟した建物も、
早4ヵ月。
もう、4ヶ月か。

家の中は、
造作工事が着々と進み、
壁は貫伏とむら直しの状態。

それはそうと、
小春日和が続きます。
陽が出ている間、
家の中は
ほんとうに温かい。

師走とはまだ、
信じ難い、
光と気分。

2006年12月4日

鎧の入口

カテゴリー: 横浜な邸


玄関の庇がつき、
瓦が載り、
土佐漆喰の鎧が
仕上がってきています。

現代的な蔵の
入口のようです。

2006年11月27日

鎧が引き締まる

カテゴリー: 横浜な邸


外壁の鎧壁。
砂漆喰の中塗りの上に、
土佐漆喰による仕上げ。

やはり仕上は仕上げ。

中塗りのときの表情も
気に入っていましたが、
仕上げたら仕上げたで、
引き締まった感じで、
よいではありませんか。

そしてこの柔らかい
くりいむ色が、
空気と化合し、
長い年月をかけて、
引き締まった白となります。

成長する土佐漆喰の不思議。

2006年11月22日

冬の足音

カテゴリー: 横浜な邸


今日夕方、N邸へ。
玄関庇の小上棟。

暫く眺めていると、
4時半だというのにあたりはすっかり暗い。

現在外回りを塗っている左官屋さんは、
もう目が利かないのでそろそろ帰り支度。

家の中も、早々に仮設照明を点け、
ほんのりと、冬の空気が漂い始めている。

そしてこのあと用事で郵便局に行ったら、
年賀状、のポスターが。

嗚呼、そうですか。