ブログ
2005年11月19日

板壁の下ごしらえ

カテゴリー: ピスカリア


I邸の外壁は、8割がたドイツ下見加工の杉板貼。
自分は海の近くの建物、というと板貼の印象があるので、ちょうど印象に合う。

さてその板に、防水性や耐久性を期待して、まず柿渋を塗り、そのうえに荏油を塗ることにした。

予定では土曜日に柿渋塗り、日曜日に荏油塗り。
塗る枚数は250枚!
しかし一枚につき何分目標、とか言いながら皆で合理性を競い合っていたので、早い早い。天気が良かったので乾きもよく、15時には柿渋塗りが終わり、その日のうちに荏油に突入。

皆さん本当によく働きます。

なまめかしい壁

カテゴリー: 目黒か邸


土佐漆喰磨き。
その表情は、肌理の細かい女性の柔肌のようで、とてもなまめかしい。

この壁は、何回も何回も撫でて作り上げる。
愛しい女性を撫でるように。
なまめかしいのは納得。

その結果、水に強い壁に。
雑巾がけにもある程度耐える壁。
厨房の腰壁に採用。

2005年11月17日

凛として温かい

カテゴリー: 目黒か邸


柿渋を塗った結果の表情。

襟を正したような木組みも相俟って凛とした雰囲気を醸し出す一方で、赤褐色の温かさを帯びている。
年輪がまた美しく映える。

柿渋塗りは難しいというけれど、視覚以外にも防腐性、防カビ性、防水性の向上などの機能面でも期待できるので、これからも積極的に提案していきたい仕上である。

例えば、天然乾燥材にはたまに乾燥が不十分で刻んでいるときに少しカビが出るものがあるが、柿渋を塗ると、あら不思議、経験上ほとんど消えてなくなることが多い。

連鎖反応

カテゴリー: 目黒か邸


南側バルコニーの笠木。
この部分は板金で隠れてしまうところ。
しかし大工の藤間さん、ここにも実を加工している。
隠れてしまうところでも手を抜かない姿勢。
こうした姿勢が他の職人たちに次々と伝わり、職人魂を刺激する。
その結果、皆が丁寧な仕事をしていくのだ。

姿勢は連鎖反応する。

晩秋を演出

カテゴリー: 目黒か邸


柿渋色の杉の木と土佐漆喰の黄色と麦穂。
込栓に麦穂をかけて、深まる秋を演出。

現場ももう大詰めです。

2005年11月12日

夕暮れを眺めるIさん

カテゴリー: ピスカリア


用を足すついでに、I邸周辺の葉山を少し散策。
すると思いがけない場所(和菓子屋の永楽家さんを少し入ったところ)から、柿渋塗り作業をしていたIさんが、作業の合間に足場の上で夕暮れを眺める姿を発見!
まるで青春映画の一コマを見ているようでした。

確かにI邸の屋根に登ると、西側によく海が見えるのです。
夕日を眺めるには、とてもいい場所。
将来、屋根に「夕見櫓」でも作る?

雲が攻めてきた

カテゴリー: ピスカリア


葉山の夕暮れの海の続編。

黒い色の雲が、海上を攻めてきた。
その迫力に、砂浜の上でのけぞりそうになった。

ところで、写真の不思議。
普通のデジカメで撮った写真だけど、水平線が凹に見えません?目の錯覚?

葉山の海の秋の夕暮れ

カテゴリー: ピスカリア


今日は寒かった。
天気も曇り。
夕暮れ時、遥か西に雲のすき間からかすかに夕暮れの光がこぼれていた。

曇りは曇りで、空は豊かな表情を見せてくれる。

海ではウィンドサーフィンを楽しむ人が1人2人。
ゆったりと帆が動いている。
この時期は、寒いかもしれないが、人が少ないので、かえって伸び伸びゆっくりと自分のペースで楽しむことができるんだろうな。

2階の栗の板貼り完了

カテゴリー: ピスカリア


2階の床板が貼り終わった。
床板は、厚さ3.8cmの栗の板。
1階の天井も兼ねる。

1階からじっと天井を眺めていたら、首がおかしそうになってきた。

荒壁の表情

カテゴリー: ピスカリア


荒壁土を塗ってから、早1ヵ月。
荒壁も乾燥しきって、写真のとおりの状態に。
収縮が大きいので、大小のヒビが入っている。
これらを塞ぐように、中塗り+仕上げ塗りへと塗り重ねていく。

この土壁の効果なのか、一部外部と吹きさらしのところがあるのに、家の中はほんのり温かい感じがする。