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2005年10月19日

外壁工事中

カテゴリー: 目黒か邸


土佐漆喰と黄色い土を混ぜた、「はんだ」と称すもの。
これを外壁に塗る。

K邸の外壁は、荒壁の外に通気層のある大壁。
木ずりにラスモルタルをつけた後に、割れ止めのメッシュを仕込みながらこのはんだを塗る。
そしてその後、砂漆喰をかけ、追っかけ土佐漆喰を塗る。

樹脂製、あるいはモルタル混じりの仕上材を使わないがゆえの、昔ながらの手間のかけ方。

2005年10月10日

雨の祝日‘泥沼’にはまる4

カテゴリー: ピスカリア


実際に塗られた壁。

当初自分たちで泥を塗ることも考えていたが、やはりたてものの性質にかかわるので、実際に塗る作業は、左官職人の湯田さんにやっていただくことにしました。

その代わり、塗る以外の作業は、泥壁等に興味ある方々にお手伝いいただきました。たくさんの方に集まっていただいて、謝謝!
(お手伝いいただいた方たち)
・Ngさん(土壁博士)
・Kkさん(柿渋に引き続き)
・Szさん(柿渋に引き続き)
・Skさんご一家(朝早く飯能から…。ありがとうございます。)
・Ysさん(はじめてですね、ありがとうございます。)
・Myさん(K邸の焼杉に引き続き)
・エコヴィレッジ鶴川のKwさん(なんと自分の家でも…期待してます)

そして湯田さん、こうした取り組みを喜んで引き受けていただいてありがとうございます。
職人だけの方が、ほんとうは能率がよかったかもしれません。
しかし、いやな顔どころか、むしろいろいろなことを参加者に教えていただいたようですね。
やはりいい仕事をされる方は、「技」だけではなく、「心」も持ち合わせているんだ、と心底感じました。

雨の祝日‘泥沼’にはまる3

カテゴリー: ピスカリア


泥を配る人。

混ぜた泥を、実際に塗る左官職人さんたちに木のへらなどで配る。

泥の質量を身体全体で感じる作業。
しかも塗るときにたっぷりと塗るので、すぐに左官職人の手元に泥がなくなるため、ぼんやりとはしていられない。思いの外の重労働。

雨の祝日‘泥沼’にはまる2

カテゴリー: ピスカリア


泥をこねる人。

予め作った泥と稲藁を容器に入れて混ぜる、混ぜる、混ぜる。
混ぜ方は簡単。
容器に、泥をドサッと入れ、稲藁を多めにバサッと入れる。
そして長靴を履いて、容器の中に入って足でひたすら踏むだけ。

って楽しそうに見えるが、実際にやってみると…。
1時間もやると、ウェスト細くなりますよ、きっと。
実際、先日自分が2時間ばかり泥踏みをやった後、心なしかベルトがゆるくなっていたような気がする。
それだけ体力を使います。

雨の祝日‘泥沼’にはまる1

カテゴリー: ピスカリア


藁を刻む人。

泥壁は、泥だけではない。
とにかくたくさんの稲藁を使う。

泥作りから数えると、一体どれだけの藁を使っただろうか。
塗る前に混ぜるために用意した藁も、今日だけで底が見え始めたので、夜に急きょ葉山から鶴川の石川さんのところに行き、藁を調達した。

しかし、今はたまたま石川さんからありがたく稲藁をいただいているが、今や都市部では稲藁はとても手に入りにくいものになってしまった。
今年の冬、時期が悪かったこともあるが、いろいろ手を尽くして、ようやく満足のいく量を集めることができたことを思い出す。
昔は周りに稲藁がたくさんあったから、たくさん使うことを前提にしていても何ら不都合はなかったのであろう。

昔は、暮らしとたてものづくりが、如何に密接な関係にあったか、そして一方、現代では暮らしとたてものづくりが、如何に疎遠な関係になってしまったか、自分たちが実際に手を動かすことでうかがうことができる。

2005年10月2日

黄色い花?

カテゴリー: ピスカリア


出陣を待つ泥たち。
泥は、現場とは2キロほど離れた場所でこしらえたので、こうして袋につめて現場に運ぶ。

袋が黄色いので、蝶が間違えてひらひらと。
遠くから見ると、確かに黄色い花が咲き乱れているように見える。
ビニル袋なのにね。

外の壁も完成間近

カテゴリー: 目黒か邸


焼杉がちゃくちゃくと貼られてきた。
腰から上の、漆喰の部分の下地塗りも完了。

早く足場が外れないかな。

2005年9月30日

今日の森戸海岸

カテゴリー: ピスカリア


夏から秋にかけて、だんだんと空気が澄んでくる。
夏は江ノ島の輪郭がぼんやりとしていたが、だんだんとはっきり見えてくる。
そのうち富士山も楽しむことができるんだろうなあ。

欄間の模様

カテゴリー: 横浜な邸


Nさんが手に入れた欄間。
菱形の模様が古さを感じさせないどころか、現代の感覚に凄く合う。
光と影の見事な交錯。
見る方向、時間によっても印象を変える。

古い建具に再び命を注ぐ

カテゴリー: 横浜な邸


葉山は桜花園。
ここには古材と古建具がたくさんある。
とくに建具の在庫が多く、見てるだけで時間が早く経つ。
かつての職人たちの美的感覚と細やかな仕事ぶりを見ることができる。
膨大な技術の倉庫。

その中でNさんは、長い欄間を気に入り、購入することにした。
この欄間を、住宅の設計の一部に取り込むことに。