焼杉は子どもも力になるのです(その2)
InさんのHちゃんも、ほらこのとおり。
そのうちに、暑いので全身に水を浴びて、上半身ハダカになって作業してました。
もう秋だから、風邪ひかんようにね。
InさんのHちゃんも、ほらこのとおり。
そのうちに、暑いので全身に水を浴びて、上半身ハダカになって作業してました。
もう秋だから、風邪ひかんようにね。
焼杉作業は、焼くだけではありません。
焼く
↓
デッキブラシまたはたわしで水洗い
↓
乾いたら、カラブキ
と、3段階の作業が必要となります。
焼くのはさすがに大人の作業ですが、それ以外は子どもたちも力となります。
写真でデッキブラシを持っているのは、OzさんのTっちゃん。
一日中の参加でしたが、飽きることなく作業してもらいました。
好きだなあ、こういう景色。
ゆらりとした時間。
ついでに言うと、破風板も取り付けられました。
「風を破る板」ってどんなものを想像します?
軒樋の取付。樋は銅。
銅は、写真のように、最初はまばゆいほど妖しい輝きを放つのですが、1週間もするとくすみ始め、ゆくゆくは、赤銅色に落ち着きます。
ですので、この妖しい輝きを拝めるのは、最初の頃だけ。
私はこの輝きを放つ銅を見るのをひそかに心待ちにしていたりもします。
まるで桜のように、短い間しか見ることができないということもありますが、じいさんの家が実は板金屋で、この輝きを放つ銅の色を見ると、じいさんの家によくお世話になった幼い頃を思い出したりもするからだと思います。
幼少の頃の体験が往々にして人の将来を左右しますが、銅板に囲まれ、職人さんたちと接した自分の幼少の頃の経験が、実はたてものづくりの道に入る動機の一つになっているかもしれません。
あっという間の夕暮れ。
上棟祝もお開きに。
祭の後の寂しさ…
まだ余韻を引きずっています。
・・・・・・・
今年の夏は、上棟祝いに始まり、上棟祝いに終わる、そんな夏でした。
7月7日は、独り立ちしてはじめてのK邸の上棟、そして昨日はI邸の上棟。
上棟祝は、工事の通過点の一つですが、今まで刻んでいただいた大工をねぎらい、そして今後の工事関係者一同が会し、今後の安全を祈願するとともに相互の関係を深める、とても重要な儀式です。
また、木の建築は「構造≒意匠」でもあるので、上棟は設計者としても特別の感慨があります。
こうした特別の儀式が、ひと夏に2回も経験でき、建て主さん、職人さん、ボランティアで手伝ってくれた方々、近所の方々、そして家族の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。こうした建物は、大工だけではなく設計者だけではなく、関係する皆さんの協力があってこそ前に進むものですからね。
この夏2つの上棟祝を経て、この感動をここで終わらせるのではなく、関わっていただいている職人さんたちとこのような建物を一つ一つ作り続けていこうという意を強くした次第です。
8月上旬に塗った荒壁も、徐々に乾きつつあります。
今日のような雨の日でも、家の中は空気がサラッとしてます。
潜熱調整装置。