Kさん、破風板にベンガラを塗る
Kさん、破風板、鼻隠しに、自らベンガラを塗りました。
ベンガラ塗りはムラになりやすく、とても難しいのですが、立っているだけでも汗が吹き出るこの暑い中、見事ていねいにきれいに塗りました。
Kさんの家づくりに対する‘愛’を感じます。
Kさん、破風板、鼻隠しに、自らベンガラを塗りました。
ベンガラ塗りはムラになりやすく、とても難しいのですが、立っているだけでも汗が吹き出るこの暑い中、見事ていねいにきれいに塗りました。
Kさんの家づくりに対する‘愛’を感じます。
これが竹小舞の完成形。
これが泥の中に埋もれてしまうのは、もったいないといえばもったいない。
すき間から風がそよそよと流れ、これだけで心地よいです。とくにこの時期は。
しかし、泥壁をつけてこそ室内の快適な空間が作られますからね、もちろん塗らないわけには行きません。この後すぐ泥をを塗る予定です。
竹小舞の様子をご覧になりたい人は今すぐ!
神奈川県産材の話が出たついでに。
神奈川県の森林面積は、全体の土地面積の何割程度かご存じですか?
よく森林組合の方がおっしゃっておられますが、神奈川県の何と約4割が森林だそうです。私も初めて知ったときは意外でした。
しかし、地図をよくよく見ると納得。神奈川県には、丹沢や箱根や足柄や津久井といった西部の広大な森林、あるいは東のほうに目を向けてもけっこう森林があったりします。
人工林はそのうち4割。スギヒノキが中心ですが、十分地元で木材が調達できるのです。広葉樹も、よくよく探せば使えますよ。
Nさん、当ブログ初登場!
秋深まった頃よりNさんの家づくりの現場が始動する予定です。
今日は、家づくりに使う材料の‘ふるさと’を見に、神奈川県厚木市にある吉岡木材に。
吉岡木材さんは、前の記事でも紹介しましたが、天然乾燥、そして無添加の神奈川県産材を中心に取り扱う、稀有な材木屋です。神奈川県で生まれ育った者として、積極的にご利用させていただいている材木屋の一つです。
「地産地消」ですね。
材木屋さんが近くにあると、私たちにとって何かと便利でもあります。
「あ、あの材が足りない」というときでも遠慮なく(?!-すみません、吉岡さん-)頼むことができ、また特殊な材でない限り、わりとすぐに私たちの手元に届くことができます。
ところでN邸では、尺(約30㎝)×7寸(約21㎝)という大きな断面の材料を多く使う予定ですが、今のところ神奈川県下ではそれに見合う材が見つからないため、前もって吉岡さんに他県で原木を仕入れていただきました。といっても、隣の御殿場ですが。(吉岡さん、それでも申し訳なさそうに説明。その心意気がありがたいですね。)
いずれも目の詰まった、なかなかの良材です。(写真は、その原木です。)
手前にあるのが間渡し竹に使うシノダケ。
その向こうがマダケまたはメダケを割いたもの。
家一軒でとてもたくさんの竹を使います。
(これで全部ではありません。)
先日お伺いした「パーマカルチャー」の実践の場で酒匂さんがおっしゃっていましたが、植物としての竹は住環境を調える植物としてとても有効とのこと。
一方で竹は手入れが必要で、定期的に間引く必要があります。
間引かないと竹が密集し、根っこがどんどん外にはびこってしまい、周りに悪影響を及ぼします。
環境を調えるために植え、そして間引く必要のある竹をこうしてうまく建築材料として使えるというのは、良い循環ですよね。
ついでに、タケノコにもありつけます。
文字どおり「おいしい」植物ですね。
しかしこのあたりは、マダケの竹林を見ないなあ。モウソウチクだらけ。
食べ物としての「おいしい」を優先したのかな?
(でも、マダケのタケノコもうまいですよ〜)
昨日の夕方、焼杉のサンプルを、小型バーナーを使って作りました。
写真左から、
①焼きっぱなし
②焼いた後柿渋でふき取ったもの
③焼いた後、水洗いしたもの
④年輪が浮き出るように焼いたもの
(写真の光の加減でよく分からないかもしれませんが…)
焼いてみて感じるのですが、木というのは燃えにくいことに気が付きます。
バーナーを近づけると、炎を上げて黒く焦げてくるのですが、いわゆる「燃える」という感じにはなりません。
そしていったん焦げると、それ以上バーナーを近づけても、炭化が多少進みますが、あまり変化を感じません。
昔焼杉が密集した市街地に立つ町家などに使われる理由がよく分かります。意匠性もさることながら、防火材としても考えられていたのでしょうね。
そして焼いた後、洗ったり柿渋を塗ったり、人の手が入れば入るほど、よい色艶が出てきます。
だから手を入れるほど、かわいくなってきます。
一度皆さん、木の性質を理解するうえでも、やってみることをお勧めします。
やたらな場所でやるとつかまりそうですが(笑)。