イチョウが座る
鎌倉浄明寺は邸にて。
先週現場に持ち込んだ
幅2間のイチョウの板が
所定の位置に
取り付けられました。
この家には
いわゆる玄関はありませんが、
玄関のような場所の
式台にあたります。
輪郭の主張しすぎない
柔和な曲線が
人を温かく
迎え入れてくれます。
二宮のちっちゃな小屋にて。
刻みが終わったので、
大工の下小屋に出向いて
柿渋を塗りに行きました。
一人(一家族)がきらくなたてものやに
複数回仕事をご依頼いただくことは
ありましたが、
それはだいたい
改修の仕事で
柿渋塗りを2度行ったのは
初めてのことです。
また塗る道具は、
当時と違うもので、
カキシブ隊の時の流れを
感じました。
作業のほうは
ちっちゃな小屋なので、
お昼前には完了。
お昼前に作業が終わると
一日が得した気分になります。
土用が明けたその次の週、
二宮のちっちゃな小屋作りが
始まりました。
始まりの儀式は、
手作りで。
この祭壇が
このたてものを
象徴しているような
気がします。
心を込めて
しっかりとお清めして、
再びこの場所で
物語が始まります。