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2005年9月8日

瓦がやってきた

カテゴリー: ピスカリア


本日朝、群馬県藤岡にある共和建材さんから瓦が届きました。

共和建材さんの瓦は、K邸でも少し触れましたが、日本で現役で動いているのはもう3基しかない「だるま窯」という窯で焼いているいぶし瓦です。
端的に言うと、土で塗り固めた窯の中で、薪を使って焼く、昔ながらの方法で焼いた瓦です。
瓦が窯の中で置かれる環境が異なるので、若干色ムラができるのですが、この色ムラ具合がいい!のです。
また、釉薬等は使ってません。だから瓦がみるみる水を吸います。
非常に寒い地方だと凍害が気になるかもしれませんが、関東地方で使う分には、むしろ調湿機能と断熱性を発揮するようです。
現に、夏の日でもこの瓦に手を触れても、熱くて触れない、なんてことはありません。小屋裏が涼しくなる所以の一つです。
さらに、瓦自身がこのように「環境適応能力」があるので、非常に長持ちするようです。1,400年前(!)、ほぼ同じ方法で焼いた瓦が、まだ現役で使っている例があるそうです。
家づくりの仕事をしていると、昔の技術のすごさに驚かされることが多いですね。

さて、その藤岡を朝4時に発ったそうで、葉山に6時30分に到着したようです。
意外と近い?いずれにしても朝早くありがとうございます。

そしてその瓦を、隣のHgさんのお庭に置かさせていただくことになりました。
敷地や前面道路にほとんど余裕がないのでどうしようかと思っていましたが、本当にありがたい!
Hgさんも含めてご近所の方にはいろいろとご協力していただき、感謝感謝です。

写真では瓦を運んでいる様子が写っています。
そんなに軽いものではありません。
1枚3㎏します。それが1,000枚以上。
小柄な年配の方が、全て地道に天秤かついでトラックからHgさんの庭先まで運んでいただきました。
1回あたり4枚運んでいたので、1,000枚として250往復。
地味かもしれませんが、すごい!仕事です。

2005年9月2日

野地板と 洗濯物と 青空と

カテゴリー: ピスカリア


好きだなあ、こういう景色。
ゆらりとした時間。

ついでに言うと、破風板も取り付けられました。
「風を破る板」ってどんなものを想像します?

棟梁とたてものやの共通点

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・自転車でふらふらするのが好き
・川で泳ぐのが好き
・自然農法が好き
・我が道を行く
・色が黒い
・尿酸値が高い
・木のたてものが好きでたまらん

野地板

カテゴリー: ピスカリア


暑さ38㎜のスギの野地板が張られました。
このうえに通気層があります。
断熱材は入れませんが、厚板と通気層とこれから載せるいぶし瓦のおかげで、風通しを確保すれば、夏でも小屋裏が爽やかな感じがします。

しかし、「野地板」って、漢字だけ読むと地べたに張る板という気がしますが、実際は、屋根の下地に張る板のことなんですね。
コトバの不思議を感じる単語の一つです。

2005年8月28日

今年の夏の最後の思い出

カテゴリー: ピスカリア


あっという間の夕暮れ。
上棟祝もお開きに。
祭の後の寂しさ…
まだ余韻を引きずっています。

・・・・・・・

今年の夏は、上棟祝いに始まり、上棟祝いに終わる、そんな夏でした。
7月7日は、独り立ちしてはじめてのK邸の上棟、そして昨日はI邸の上棟。

上棟祝は、工事の通過点の一つですが、今まで刻んでいただいた大工をねぎらい、そして今後の工事関係者一同が会し、今後の安全を祈願するとともに相互の関係を深める、とても重要な儀式です。
また、木の建築は「構造≒意匠」でもあるので、上棟は設計者としても特別の感慨があります。
こうした特別の儀式が、ひと夏に2回も経験でき、建て主さん、職人さん、ボランティアで手伝ってくれた方々、近所の方々、そして家族の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。こうした建物は、大工だけではなく設計者だけではなく、関係する皆さんの協力があってこそ前に進むものですからね。
この夏2つの上棟祝を経て、この感動をここで終わらせるのではなく、関わっていただいている職人さんたちとこのような建物を一つ一つ作り続けていこうという意を強くした次第です。

2005年8月27日

上棟祝の記念写真

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棟梁の後藤さんが祝詞をあげたあと、参加者一同で記念写真。
うちの子らはなんちゅう顔をしとるんや。

その後、Iさん調達の野菜と魚でバーベキュー。
さすが、むっちゃうまい!

子どもたちは給仕役として大張り切り。
子どもはやっぱりこういう大勢の人が集まる場が好きなようです。

ひととおり給仕役の仕事が終わったら、森戸海岸に一目散に。
台風の影響で海辺に打ち上げられたヒトデやカニやサカナをかき集めてました。
今年最後の夏を満喫したようです。

2005年8月24日

棟木がついに上がる

カテゴリー: ピスカリア


ついに棟木があがる瞬間。
棟梁の後藤さんが最後の一撃。

棟木が上がった瞬間、マイケルさんが雄叫びをあげ、お隣のHgさんから拍手があがる。

感無量。