夜は紙に包る
逗子せ邸にて。
2階の居間は、
昼間は光溢れる白い間、
夜は白い和紙に
包まれた間になります。
とくに寒い夜には
効果的。
しかし暑い日の昼間、
日を遮るために障子を閉めてたら、
風は妨げられるものの、
かえって涼しかったです。
今日は逗子せ邸の完成見学会。
お出かけ日和だというのに、
子どもを含めて延べ56名の方に
この場所を選んでご来場いただき、
本当にありがとうございました。
こうして五感で
「風土と伝統を基に作る現代の空間」を
たくさんの方に体感していただくことができて、
とてもうれしいです。
またこうした機会を
快くご了承いただいた建主さん、
ありがとうございました。
皆さんがお帰りになったあと、
幸せな余韻に浸り、
先ほどまでとは打って変わって
静かな場所で写真撮影大会。
後ほどこの場で
随時紹介させていただきますので、
よろしければ見てやってください。
逗子せ邸にて。
今日はたくさんの
職人さんたちが
現場にやってきましたが、
とくに建具が納まったことにより、
空間が締まりました。
日本の家のよさは
たくさんありますが、
間違いなく建具も
その一つです。
その中でも今日際だったのは、
上下に障子無双窓が付いた障子です。
障子は仕切りとしての
役割だけではなく、
紙一枚で家の中に
温もりをもたらし、
また外からの視線を
遮ってくれる建具ですが、
その分通風を
遮ってしまうので、
それを確保するために、
上下に無双窓を設けてみました。
無双窓というと、
板でこしらえることが多いですが、
今回障子で作ることにより、
障子ならではの軽やかさも
維持できたのではないかと思います。
一部板が納まっていますが、
それがなぜなのかはヒミツ(笑)。
逗子せ邸にて。
今日はバルコニーの骨格が
できあがりました。
自分も打ち合わせ等の合間を見て、
組立てのお手伝い。
一日で骨格が見えるこの作業は、
やはりオモシロいです。