大家族はいいなあ
今日は朝から、
屋上から見ると
鉄筋コンクリートの
集合住宅には見えないほど
木と土と緑に覆われた
集合住宅で十年点検。
大家族のような皆さんに
温かく囲まれて、
隅々まで敷地を練り歩いた
半日でした。
またこうした‘大家族’を作る
コーポラティブハウスを作りたいです。
結の仕組みと伝統工法で。
鶴川のコーポラティブハウス
「きのかの家」の5周年記念パーティーに
招待されて行ってまいりました。
大人は相変わらずでしたが、
子どもは大きく成長していてビックリ!
当時じゃれあった幼い子たちも
中学生になっちゃったりして、
五年の年月を感じました。
パーティーの最中、
大人は大人同士で陽気に酒を楽しみ、
子どもは子どもたち同士で
庭先を駆け回り、
幸せな時間と空間だなー
と思いました。
コーポラティブハウスは、
テマヒマかかるけど、
その分こうした幸せを得れるのだ、
ということを改めて感じました。
今日お披露目したこの看板は、
元々敷地に生えていた木を使い、
みんな一人ひとりが彫り込んで
作った看板だそうです。
すばらしい!
男たちが協力して作った、
質、量ともにタクマシイ料理(笑)が、
とてもうまかった!
今日はクリスマス。
4年ほど前、
住まい作りをお手伝いしたきのかの家で
毎年恒例のクリスマス音楽会を
開催するというので、
参加させていただきました。
毎年書くことですが、
久しぶりに会う
子どもたちの成長ぶりに
驚くばかりです。
私もこの一年で、
だいぶ目方が成長しましたが(笑)。
そして相変わらず、
子どもたち同士、
建物の中で元気そうに
遊んでいました。
このご時世、
子どもだけの社会を
なかなか作りづらいようですが、
ここは例外。
日々楽しそうで、
何よりです。
音楽会のほうは、
ラグビー再開と引き換えに、
2年ばかりピアノとはご無沙汰なので、
先月木の家ネット総会時にいただいた
ハナ笛を吹くことにしました。
とはいえ子どもたちの
ピアノの音色を聴いていたら、
子どもの頃の
あのドキドキ感とワクワク感が
懐かしくなり、
たまにはピアノ弾こうかな、
と思いました。
さあ来年は、
どうなることやら、ですね。
仕事としては久しぶりに、コーポラティブ住宅「きのかの家」に行ってきました。
昼過ぎから夜にかけて、建物の中を練り歩き、全体のおよそ1/3のお住まいを訪れました。
こうして練り歩いていつも思うことなのですが、どの場所、どの家に行っても、子どもたちの遊び声が聞こえてくるのです。
もちろん、もともと子育て世代の方々が多いということもありますが、そうではない方もたくさんいらっしゃるわけで、そうした方々の家を訪れたとしても、子どもたちの気配がします。
またこうして長い時間にわたり、建物の中を歩いていると、
「あれ、さっきは違う家で、違う子と遊んでなかったっけ?」
という場面を多々見受けます。
つまり子どもたちは、敷地の中めいっぱい、そして29の家を渡り歩いて、一日中遊んでいるのです。
遊ぶ相手も、年齢ごとに多少傾向はあるようですが、なんだか入り乱れています。
その間親たちは、必ず近くのどこかには居るのですが、基本的に子どもたちの輪に入ることなく、親は親の世界で何かしているし、子どもたちは子どもたちの世界で遊んでいます。
いってみれば、親が60人ばかりいて、子どもが30人ばかりいて、という大家族、それが文字通り、きのかの「家」という一つ屋根の下に住んでいる、そんな感じです。
こうした世界では、見るからに子どもたちは楽しそうです。
そうして親たちも、こうした表現は好ましくないのかもしれませんが、こうして子どもたちがたくさんいることで、子育てはむしろ‘楽’そうにみえます。
あるいは子どもたちと同じく、楽しそうです。
これはお金では決して買えない、ほんとうに大きな財産です。
そしてその財産を、無理して背伸びして作ったものではなく、何だかいつの間にか作られていたもの、という感じで、自然体でその財産を楽しんでいるところがまたいいですね。
子どもたちよ、
温かい黒い木の板に包まれた、
この世界を作ってくれた約60人の親に感謝!
そして今の楽しさの理由と意味を、
大きくなった時に考えてくれるとうれしいな。
今日は遅まきながら、
きのかの家の竣工祝い。
お祝いの品として、
二十九の方のお手紙を束ね、
焼杉板で包んだ贈り物を
いただきました。
皆さん、ありがとう。
これ何通も作るの、
たいへんだったでしょうに。
大事な宝物が、
一つ増えました。
みんなで力を合わせ、
たくさんの時間をかけて焼いた板の中に、
みんなの思いが綴られていると、
ほんとうに感慨深いです。
ただ今回、
この建設事業に協力、関わってくださった方は、
この贈り物をいただいた私たちだけではありません。
Iさんを始めとする近隣住民の方々、
Iさんと私たちとの
ご縁を作ってくださったKさん、
日野、あざみ野といったエコヴィレッジの諸先輩方、
構造、内装、設備、
各分野で協力してくださった設計者の方々、
非常に苦労をともなう工事内容、
また厳しい工期と予算の中で、
工事をとりまとめてくださった建設会社の方々、
暑い日も寒い日も雨の日も、
汗を流してくださった無数の職人の方々、
建設会社の工事とは別にお世話になった
(かえってたいへんでしたね…)
シップスさん、協伸さん、素材工房さん、
長い長い時間にわたる(苦笑)
募集説明会に参加してくださった方々、
仲間を募集の際、
惜しみない協力をしてくださった大地のAさん、
何度も修正に応じ、
広告チラシを作り、新聞に折り込んでくださったFさん、
手短かな打ち合わせの中で、
すばらしいパースを書いてくださったKさん、
一度は手を挙げてくださったのに、
様々な事情で組合を脱退せざるを得なかった方々、
お忙しいのに、
各種の見学や問い合わせに、
快く対応してくださった方々、
鼻の穴の中を真っ黒にしながら、
焼杉作業を手伝ってくださった方々、
パーマカルチャー講座に出席、
あるいは協力してくださった方々、
手続きや申請の面で
いろいろ面倒をかけたり(いやいや本当に)、
相談に乗ってくださった各行政担当の方々、
コーポラティブ方式という見慣れないしくみの中で、
融資のご手配をいただいた各金融機関の方々、
同じくコーポラティブ方式ならではの
非常に煩雑な登記手続きを進めてくださった
土地家屋調査士や司法書士の方々、
その他、この事業の計画に際し、
いろいろ助言や協力をしてくださった方々、
たくさんの「ありがとう」が、
ここにはあります。
どれ一つとっても、
皆さんのご尽力なしに、
今のきのかの家はありませんでした。
この場でたいへん申し訳ないのですが、
改めて皆さんに「ありがとう」といいたいです。
家に帰り、
何度となく読み返しました。
こちらの不手際も
多々あったはずなのに、
皆さんからは、
おとなからもこどもからも、
たくさんの労いのことばが
綴られておりました。
2年間の家づくりの物語がこうした結末に至り、
ほんの少しだけ肩の荷が降りるとともに、
これから続く、長い長い次章の展開が楽しみです。
そしてあたたかい二十九の皆さんに
この物語に加わっていただいて、
ほんとうによかった。