旬
エコヴィレッジ鶴川の住民によるパーマカルチャー講座も、第5回目を数える。
今日のお題は、「樹木を活かそう」。
いつもながら、酒匂さんから興味深い話をお聞きした。
樹木の話を聞いていると、木は木だけで存在することはなく、そこで暮らす鳥や虫たち、水、光がそれぞれ共存関係にあることが分かる。
そして木自身も、根、幹、枝、葉といったそれぞれの要素が互いに支え合い、栄養や水を補給し合って、いわば「協同組合」のような組織になっている。
きっと、互いに支え合う、という姿が、自然界の摂理の一つなのだ。
さて今日はもう一つ興味深い話を聞いた。
それは月が私たちに影響を及ぼす話。
月の軌道によって、地球は以下の4種類の時間帯に分類することができるらしい。
種類 要素 星座
1「実」の時間 熱 おひつじ・しし・いて
2「花」の時間 光 ふたご・てんびん・みずがめ
3「葉」の時間 水 うお・かに・さそり
4「根」の時間 土 おうし・おとめ・やぎ
例えば「実」の時間にはカボチャやキュウリといった実を食すような植物の種、「根」の時間にはダイコンやニンジンといった根を食す植物の種を蒔くといいらしい。
そして「実」の時間は「熱」の力がより強く働き、「花」の時間は「光」の力がより強く働く。
それらの時間帯は、基本的には月が右に書いた星座を通る時間帯で決まるらしい。そして月だけではなく、私たちが知っている太陽系の惑星の動きも、その時間帯を左右するということだ。
へえ〜。宇宙の力。
人間が及ぶはずもない。
種の蒔き時だけではない。
例えば、酒匂さんが「葉」の日に味噌を作ったとき、同じ作り方をしていても「水」の力が強すぎてうまく発酵しなかったらしい。
宇宙に対する興味がますますわいてきた。
さてそんな話を聞きながら、私はたてものやなので、やはりたてもの作りにも「いい時間帯」、「旬」というのはあるんだろうな、なんて思った。
今度自分なりにそれを考えてみよう。