黒いろ色
12月末引き渡しに向けて、
ほぼ日参。
佳境も佳境。
現場の方々、
たいへんな時期ですが、
あともう少し!です。
それはそうと、焼杉の壁。
黒というか褐色というか、
うまく言い表せないほど、
表情が均質でない、
奥ゆかしい色。
凡そ五百人の汗と想いが、
沁み込んでいるからかも、
しれません。
今日はコーポラティブ住宅の総会。
事前の予測では、前回ほど長くはならないだろうと思っていたら、結果的に前回よりもむしろ長い時間の総会でした。
終了したのは、確か19時半過ぎ。
今日も9時間半以上です。
今まで私の進行のせいで長引くんだと思っていましたが、
今日判りました、
皆さん、早く終わらせる気、ないでしょう(笑)。
まあ何にせよ、皆さん同士の相互理解が、総会ごとに深くなっていくのを感じます。
子どもたちはといえば、古民家の周りで元気に遊んでいます。
大人の子守役が数名見守ってはいますが、何だか子ども同士で勝手に楽しんでます。
子どもたちにとっても、総会が楽しみのようですね。
今日鉄筋の配筋検査のために現場に行きました。
すると工事が先行している部分では、足かけ7ヵ月、みんなで作った焼杉板が、大きな面で壁となっていました。
コンクリの無機質な箱から、一気に柔らかい木のたてものへ。
建物全体がどのような印象を放つか、楽しみです。
一方、先日立ち位置等を決めたクリとカヤの木は、三次元の空間として仕立てられていました。
大工さんが、うれしそうに(?)、苦労話を聞かせてくれました。
現場はあちこちで、着実に進んでいます。
先日飯能で選んだ自然樹形木を現場に搬入し、本日建て主さん立会いのもと、立ち位置や向きなどを決めました。
無機質な質感と直線の箱の中に、自然の成すがままに現れた造形。
それぞれ対極的ともいえる物体同士ですが、その組み合わせがなかなかいい!のです。
艶かしくくねるヒノキの木。
静かに個性を放つカヤの木。
厚く野趣に溢れるクリの板。
それぞれの素材が料理され、空間となる日が楽しみです。