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2006年6月18日

議論

カテゴリー: えこびれっじ

今日はコーポラティブハウスの総会
議論は友情を育む。

私も十分楽しませていただきました。
一日かけての総会が終わると、終わったー、という爽快感と、心地よい虚脱感を感じます。

2006年5月20日

杉の丸太の活用法

カテゴリー: えこびれっじ

今日は天気予報がうれしいほうに外れ、見事な青空が広がる。
五月晴れの眩い光と、部屋の中を流れる爽やかな風が実に気持ちよい。

さて、今日は去年引き渡したコーポラティブハウスの一年点検。
お住まいの皆さん、ご協力ありがとうございました。
おかげで予定よりもだいぶ早く終わることができました。
一年という年月の中で、だいぶ空間が生活に馴染んでましたね。
やはり住まいの空間は、そこで人間のナマの生活があってこそです。

それぞれのお住まいの玄関の外には、自分たちのお気に入りの草花を飾っていて、見事な空間を演出していました。
そして草花の台になっている杉の木は、実は今進めているコーポラティブハウスの敷地の‘形見’です。
皆さん、とても上手に使っていただいておりました。
鶴川の皆さん、参考になりますね。

2006年5月14日

気ままに話し合うということ

カテゴリー: えこびれっじ

今日はコーポラティブハウスの総会の日。
今日も朝10時から夕方6時まで、びっしりと議論。
住民の皆さん、毎回毎回長い時間ありがとうございます。

これまでは総会で皆さんの意見を集約していく方法として、アンケートやKG法といった手法に頼ることが多かったが、最近の総会では、どちらかというと自由に意見を述べてもらうという時間が増えている。

これはコミュニティの形成過程において、成熟期に入っているということの証だ。
とくに29世帯という大人数の議論では、お互い本当の意味で顔の見える関係でなければ、自由な意見交換というのはなかなか成立しづらいといえる。

そして、皆さんが一同に会して自由な意見を述べる時間を持ち、生の声で皆の意見を聞くことによって、感覚として皆の考えを感じ取ることができるし、自分の考えの整理にもつながっていく。
たとえ自分が意見を述べる機会がないとしても、他人が話している間、その間お互いに共感したり、あるいは自分だったらどのような考えか、頭の中で深めていくことができる。急に私にあてられるような状況だったらなおさらだ(笑)。
つまりこうした自由な議論の場が、さらに相互の理解を深めていくのである。

実は私としては、自由な意見交換の場というのはとても神経を使い、テキストやアンケートなどに頼ったほうがよっぽど楽なのだが(笑)、しかし皆が自由に話す場というのはコーポラティブ方式の醍醐味の一つである。
こうした場を積極的に設けていきたい。

2006年4月22日

また春が来た

カテゴリー: えこびれっじ


今日は、昨年春に引き渡したコーポラティブハウスの一周年記念パーティーだった。
コーポラティブハウスの5世帯の住民、そして元地主でありお隣に住むS藤さんとMナさんも駆けつけてくれた。
とくにS藤さんは、仕事の合間を縫って来てくださった。

お祝いの席の場で、皆さんから一人ひとり、とてもありがたい言葉をいただいた。
皆さんのお話を聞きながら、建物を作る過程の思い出が一気に蘇ってきた。
そしてこの1年間、そこで皆さんが気持ちよく、良い関係を築きながら暮らしていただいたことを本当にうれしく思う。
コーポラティブ方式は、全てが順風満帆というわけではないし、確かに苦労も多いけれど、その見返りとしての喜びは、とてつもなく大きい。

1年前とは違い、建物に生活が見事に馴染み、また自分自身の家や庭先などを自分達の手で整えていて、家が「進化」していた。
やはり家づくりは、家が完成した時点が完了ではなく、一つの区切りである。
そこで暮らす人が空間に手を入れ、あるいは季節ごとにしつらえを変えていく、こうした姿も「家づくり」なのだ。
家は家でなくなるまで、家づくりは続く。
そのことを今日は再認識した。


最後にS村さん、顔色もよく、元気そうで何よりでした。
たまにはこうして元気な姿を見せてください。

2006年3月26日

共同作業の不思議

カテゴリー: えこびれっじ


今日は午前中、コーポラティブ住宅の居住(予定)者約20〜30人とともに、雑木林の中でシイタケ作り作業。
工事着手直後、11月に現地で伐採したコナラをブツ切りにし、シイタケのホダ木にする作業だ。
コナラのブツ切り(50ヶほどはあっただろうか)を男連中10人くらいでリレー方式で運び出し(これが最もたいへんでした!)、それらにドリルで穴を開け、その穴にシイタケの種菌を木槌等で打ち込む。
ホダ木一つにだいたい30コマの種菌を打ち込むので、合計約1,500コマ!を短時間でみんなで打ち込んだ計算となる。

体力的にはけっこうたいへんだったけど、とても楽しい雰囲気の中で作業することができた。たいへんと思われる作業も、それを多くの人たちと共有化することによって、不思議なことに楽しい体験に変わる。コーポラティブ方式が面白い理由の一つである。
楽しいと感じるのは、共同作業が会話を生み、相互理解を促すからだろうか。
それとも、共同作業を通じ、集団の中で自分の存在意義を再確認することができるからであろうか。
いずれにせよ共同作業は、お仕着せではない愛を育む。

2006年3月25日

木は燃えにくい〜焼杉礼賛〜

カテゴリー: えこびれっじ


エコヴィレッジの焼杉作業2日目。
お天気に恵まれ、作業日和。
今日も20名近くの方に集まっていただいた。

バーナー4台でひたすら杉板を焼く。
作業中は、ゴーッとすごい轟音の四重奏だ。
相手は杉板だから気をつけないと、焼くどころか燃えすぎるんじゃない?と思うかもしれないが、いやいや、これがなかなか焼けないのだ。
乾燥しきっていない杉板はなおさらだ。
そして一度炭化し、黒々となった部分は、そこが「耐火被覆」となってそれ以上焼くのは難しい。
とくに焼きにくいのは、節の部分。
しばらくバーナーを当てても、燃えた感じがしない。節全体で‘樹液が踊る’のだ。
そして樹液が出きった後、ようやく炭化を始める。
ちなみに節を焼くコツは、「樹液を飛ばすように焼く」。
上からバーナーを当てるのではなく、横からなめるようにバーナーを当てる。
そうすると、節の周りの部分が焦げすぎてしまう、という恐れも少なくなる。

いずれにしても、作業をすると、木は燃えにくいんだなあ、ということがよく分かる。焼杉板のように黒く炭化した状態にすればなおさらだ。だから昔の人は、「耐火材」として焼杉板を外壁、とくに妻側(隣の住戸と接する面)に使った。

さらに焼杉の性能についていうと、焼杉板は建物全体の通気性を確保しつつ、耐久性もそこそこある。
昔の厚さが1㎝ないような板(今回は厚さ1.5cm)でも、築後100年経っても‘現役’であるものをよく見受ける。
傷んだところが出てきたとしても、局部的な補修ができるというのも、長持ちの要因だろう。しかも100年経っても‘廃番’になることはまずないので、いつの時代でも調達できる。まして住民が今回のように自主施工を行い、作り方を会得したならば。

確かに、外壁材について耐火性能などを数値で判断すれば、サイディングなどの新建材ほうが優れているかもしれない。しかし、性能の科学的評価に加えて、修繕のしやすさ(私はこれを耐久性の大きな要素として考えています)、意匠性、あるいは‘愛着’といった情緒的な面などを総合的に考えたときに、焼杉板は外壁材として積極的に採用したい素材の一つである。
それに、日本の長い歴史の中で使われてきた焼杉板、その板をしばし眺めていると、やはり私たちの遺伝子をくすぐる何かがある。

追伸
焼き作業が余韻を引きずり、その日の夜は家族で焼肉を食べに行きました。

2006年3月19日

世話をするということ

カテゴリー: えこびれっじ


コーポラティブ住民によるパーマカルチャー講座も6回目。
今日のお題は、「動物を飼おう!」
ニワトリ、ヤギ、ブタ、アヒルやカモ、ミツバチ…、実際に取り組んでいることを踏まえて、動物を飼うことの意味と方法論について、岩手の酒匂徹さんに話をいただいた。
動物でも植物でも、彼らの世話をするということは、よく相手を観察し、自然の法則と相手の特徴を感じ取ることが必要であることを感じた。

立ち止まってじっくりと相手を眺める時間。
その間、ボクらは相手を思いやる。

周りに多くの「命」があるということは、それだけボクらはやさしくなれる。

砂漠に緑と動物を。
遠回りかもしれないが、それが戦争を防ぐ有効な方法だったりして。
世話をするということは、もしかしたら‘世’界との対‘話’に通じるのかもしれない。

2006年3月18日

けんちくを作るということは快楽なのだ

カテゴリー: えこびれっじ


コーポラティブハウスの外壁に焼杉板を貼るため、住民の皆さんと一緒に焼杉作業を行った。
今日はその1回目。
合計約2,700枚の板を、自分たちで焼こうという、壮大な計画の始まりだ。

初めてということもあってたくさんの方々に来ていただいた。
ついでにI邸のIさんも、玄関扉用の板を焼くために参上!

25人はいただろうか、たくさんの人がいたこともあって、和気あいあい、楽しく作業ができた。
これから約30回、この快楽を楽しむことができる。

そう、けんちくを作るということは快楽なのだ。

住まいを作るにはやはり数千万円かかる。
だから、その過程で数千万円に相当する苦労もあるけれど、数千万円に相当する、いやお金に換えがたい快楽を得ようではありませんか。

2006年2月18日

建主と職人をつなぐことによる幸せは普遍なのだ

カテゴリー: えこびれっじ


今日は、エコヴィレッジ鶴川の住民の発案で現場交流会を行った。
住民たちが工事現場で働く人たちを励まそうという趣旨だ。

木造と違ってエコヴィレッジ鶴川のように鉄筋コンクリート造の建物だと、コーポラティブ方式の建物でさえ建て主と職人が交流する機会というのはほとんどないので、最初はお互い慣れないカタい雰囲気だったけど、お酒が入ってくると文字通り「交流」という雰囲気に。

やっぱり、お互い顔の見える関係というのはいいものだ。
顔が見える関係があることによって、作る過程で絶対に気の持ちようが違う。
鉄筋工も、アネハ問題を受けて「鉄筋はちゃんとたくさん入れますので…」なんて冗談めかして言っていたが、その場の席での本心であろう。

木造では直営方式を採用し、こうした建て主と職人のよい関係作りを図り続けているが、鉄筋コンクリート造の建物でも、こうした顔の見える機会を提案し続けていきたいと思った次第である。

最後に、準備してくださった皆さん、ありがとうございました。
「エコヴィレッジ」だからさすがに集まる食材がおいしくて、おなかいっぱいいただきました。
車だったので、おいしいお酒が飲めなかったのが残念!!