大家族はいいなあ
今日は朝から、
屋上から見ると
鉄筋コンクリートの
集合住宅には見えないほど
木と土と緑に覆われた
集合住宅で十年点検。
大家族のような皆さんに
温かく囲まれて、
隅々まで敷地を練り歩いた
半日でした。
またこうした‘大家族’を作る
コーポラティブハウスを作りたいです。
結の仕組みと伝統工法で。
今日はピスカリアの定休日を利用して、
毎年恒例の「自然界と調和した暮らしの哲学入門」の日。
今年で四回目を数えます。
今回もたくさんの方々に
足をお運びいただき、
ありがとうございました。
「食」は、ナチュラルハーモニーの河名さん、
「医」は、ホスメッククリニックの三好さん、
「住」は、きらくなたてものやの日高、
分野は異なるし、
三者三様の話でしたが、
伝えたいことは共通している
といつも思います。
三好さんが講演でおっしゃっていたとおり、
五感を研ぎ澄ませることによって感じる
おいしい、楽しい、安全に、
(住まいの場合は、心地よい)
の中に本質があるということ、
そして健康の秘訣は、
歩くこと。
そう、「汗」が大事だと
私も思います。
つまり、
四六時中鉄筋コンクリートの箱に囲まれた中、
身体を動かす機会もなく、
理屈を考えてばかりで、
例えば目の前のおいしい料理を
「頭」でいただく、
現代がそんな傾向にあるからこその
提案だったように思います。
すぐにナチュラルハーモニーのお店に行って
お米と野菜を買わなくても、
(おいしいのでぜひすぐに食べてほしいけど(笑))
明日から五感と汗を
より大事に暮らそうではありませんか。
そう、ナチュラルハーモニーから
野菜を仕入れているピスカリアの料理は、
たとえ事前の解説がなくても、
五感が喜ぶおいしさです。
今日は久しぶりに
群馬藤岡で瓦を焼く
五十嵐さんの工場(こうば)まで、
「遠足」に行きました。
今アースマンシップさん主催で行っている
「たてもの塾」の人たちと、
過去現在の建主さん合わせて
合計15名による楽しい楽しい遠足でした。
さて、五十嵐さんとは、
この場でも度々
紹介させていただいておりますが、
昔ながらの達磨窯で瓦を焼く、
日本でもたいへん数少ない方です。
数少ない、どころか、
日本で唯一かもしれない、
絶滅危惧種の特別天然記念物級
と言っていいほどの方です。
きらくなたてものやでは、
瓦を葺く場合、
一枚一枚違うものが
折り重なることで醸し出される
温かみのある表情が大好きで
いつもこの瓦を
使わせていただいているのですが、
その瓦を焼く装置が
一体どんなものか、
どんな人の手で
生み出されているのか、
そして今、
それがどんな状況に
置かれているのか、
ぜひ多くの人たちに
知ってほしくて、
群馬までの遠足を
時折企画しております。
こうして何度となく伺っておりますが、
行く度に五十嵐さんの技と心意気に感動し、
改めてそれに応えられるたてものを
作り続けていこうと、奮い立たされます。
また、訪れた人たちは、
心温かい五十嵐さんだからこそ
焼ける瓦なんだということを知り、
みんな五十嵐さんのことが
大好きになって、
応援していこうという気持ちを
持ってくださるのもうれしいことです。
その後しばらくして
自分の家の上に五十嵐さんの瓦が載ると、
愛しくて誇らしい、
そして誰かに
自分が見てきた物語を語りたくなる、
そんな気持ちになります。
手仕事で作り上げるものは、
こうして愛に溢れた物語を紡げることも、
醍醐味の一つだと思います。
達磨窯の入り口。
達磨窯の内部。
瓦を成型する機械。
昔ながらの、
何となく体温を感じる機械です。
ここを訪れた記念に、
生の土に思いを刻む建主さん。
五十嵐さんの瓦を葺いた
近所の柏屋さんで
お昼ごはんをいただきました。
お昼ごはんは、
うなぎです。
今年も地元の中学校で、
木の建築について
お話しする機会をいただきました。
お話だけではなく、
半分は体験型の学習。
様々な種類の仕口、継手が詰まった
一辺三尺の立方体を組み立て、
木の種類当てクイズを行い、
そして最後に、
四寸角を鋸で切り落とし、
小口面にドリルで何ヵ所か穴を開けて、
ペン立てを作りました。
この機会をいただいて、
今年で9年目。
自分の子どもが
小学生の時から始まり、
今となっては、
下の子が卒業して早二年。
それでも地元の中学校を
「定点観測」し、
たくさんの子どもたちと
ふれあえる機会は、
楽しいです。
そういえば今日は、
教育実習生の子が二人
学校に来ていました。
その子たちが中学1年生の頃から
ここへ来ていることになりますが、
種蒔きを始めた頃
出会った子どもたちが、
そろそろ社会に羽ばたこうとしている、
もしくは社会に出て活躍し始めている
年頃となるわけです。
年に数度でも、
地元で見かけた子どもたちが
こうして立派に育っていくさまを見ると、
なんだかうれしくなります。
子どもたちとふれあうことは
結果的に自分へのごほうびとなり、
やり続けてきて本当によかったな、
と思います。
今年は大学の講義でやってきたことを活かして、
中学校では初めて「木の種類当てクイズ」を行いました。
男の子も女の子も、
考えているさまが
本当にかわいらしかったです。
今日は6月のきらくなのうえん隊。
今日もとてもよいお天気のもとに
行うことができました。
今回は竹林整備の予定でしたが、
午前中はジャガイモの収穫、
午後は清見オレンジの
ジェラート作りのための
仕込みを行いました。
予定が変わるのは、
お天気や作物の育ち具合次第という
農作業ならではのことですし、
竹林整備は、
秋冬にこれでもかというくらい行うので(笑)、
かえってよかったです。
また今回の参加者は、
私の告知が遅かったこともあり、
私一人。
一人でも黙々と作業を
行おうと思ってましたが、
研修の一環で大学生が4名いたり、
また別のイベントの参加者が
大勢いたりして、
結果的ににぎやかに
農園で過ごすことができました。
さて作業のほうですが、
ジャガイモの収穫は、
まず鎌で茎取りを行い、
次に鍬でイモを掘り起こす作業を
行いました。
最初はなかなか
うまくいきませんでしたが、
途中で秋沢さんに助言をいただき
コツをつかんだら、
楽しい!
ずーーーっと同じ作業の
繰り返しなのですが、
その間まさに
「無」の境地でした。
そしてその積み重ねで
一つの作業を終えた時の達成感が
本当に気持ちよかったです。
また道具を繰り返し使うことで、
身体の幹を鍛えるには、
とてもよいな、と思いました。
数年前にある家で泥コネをした時、
80歳を超える建主さんの動きが
とても機敏で驚いたものですが、
ずっと農家をされてきたので、
改めて納得です。
おカネ払って
ジムなんか行っている場合では
ありません(笑)。
ここで自ずと、
身体を鍛えることが
できます。
今度ラグビーの教え子たちを引き連れて、
ここへ来ようかな(笑)。
戸塚の古民家改修現場にて。
外壁の
腰から上の珪砂入土佐漆喰塗りが
完了しました。
砂が混じることによる
肩肘張らない
温かみのある漆喰の表情。
外に漆喰を塗る場合、
きらくなたてものやは、
たいていこの仕様です。
また土佐漆喰だけに、
最初はあたたかな感じのする
少し淡い黄色を帯びていますが、
じきに白くなっていきます。
そんな説明を建主さんにしたら、
今の色も気に入っていらっしゃる様子でしたが、
徐々に変わりゆくさまも
楽しんでいただければと思います。
戸塚の古民家改修現場にて。
2階の外壁は、
早速下塗りの
モルタル塗りが完了。
2階の平屋部は、
基礎の上に土台敷きが終わり、
柱を差し替えているところです。
戸塚の古民家改修現場にて。
コンクリート基礎工事が
終わりました。
なにぶん改修の仕事なので
作業の余地が少ない中、
約2週間の間ありがとうございました。
南面は、
大きな開口部を設けるのと、
床下の通風を確保するため、
長方形の独立基礎が
並ぶ形状となっています。